闘牛トピックス
 正月大会の一枚
「何故に闘う・・・」
基山商事運送号(左)vs 41年生大魔人(右)
平成14年1月4日天城町昭和41年生厄払い闘牛大会(平土野闘牛場)

顔面を真っ赤に染め闘い続ける両牛。
その顔をレンズのファインダー越しに見る。
私は思う・・・何がお前達をそこまでさせるのか?

30分以上も闘い続け
既に限界を超えている。
それでも決して引かない。

誰のために闘うのか?
牛主のため?
その家族のため?
応援してくれる仲間のため?

自分も苦しいが、相手も苦しい・・・
それを知っているのか、
己のプライドが背を向けることを許さないのか?

ふと自分の生きざまを顧みる。
困難に背を向けてないか?
楽な方向に逃げたことはないか?
何かが胸にこみ上げて来る。

無敗の勇者が渾身の力を振り絞る。
負けてはならじと踏ん張る若手挑戦者。
ついに力尽きた・・・
相手に背を向け戦列を離れる。

ベテランの“勝ち”に対する執念を見た。
負けて若手は評価を上げた。
良い「なくさみ」だったと帰路に着く観衆。

闘牛の醍醐味がここにもある。

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