闘牛の解説 |
闘牛の角
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【闘牛の角】
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牛闘牛の「角」のかたちは多種多様。代表的な「角」の種類を知って観戦すると、それぞれの闘牛の闘い方のポイントを知る重要なカギになる。 |
〈トガイ〉 |
前方に湾曲しながら鋭く伸びた形の角で、闘牛の最も理想的な角と言われる。突き、掛け技に適し、防御にも役立つ。この形の角を好む牛主が最も最も多い。 |
〈ガン〉 |
トガイ角と似た形ながら、長さが短くより内側に湾曲した形の角で、突き、掛け技を外しての速攻に適している。突き技で相手の顔面を捉えるだけでなく、角の根元にダメージを与えればより効果を発揮するようになる。 |
〈タッチュー〉 |
ほぼ真上に垂直に伸びた形の角で、突き、割り技に適する。相手のあごの下に角を入れて跳ね上げる技を覚えれば、より効果的に威力を発揮する。 |
〈カブラ〉 |
正面若しくはやや下向きに湾曲した形の角。掛け、割り技に適し、組み合った時には顔の正面に角が来るため相手にとっては闘い難く、そのままワリ技を繰出す事によって一層有利に働く。 |
〈ヒラ〉 |
大きく開き気味に伸び、角先が湾曲して内側に向いている形の角。掛け技に効果を発揮し、相手の割り・突きなどの技を防御するのにも役立つ。 |
〈ボーヌ〉 |
真直ぐ横に伸びた角の形で、武器としては有利とはいえないが、稽古で鍛える事によって、それを補う粘りと根性を身に付ける牛や、真横から突くという荒技を見せる牛もまれにいる。 |
〈ヒーゲー〉 |
左右の向きが不揃いに伸びた形の角で、現役牛の中では最も数が少ない。向きだけでなく長さも不揃いの場合もあるが、その特徴を生かす事が出来ればより効果的に働く。 |
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参考文献 :松田幸治著「徳之島の闘牛」南國出版、小林照幸著「闘牛の島」新潮社 |
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