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=エッセー=
一言では語れない島の魅力
「大和人(やまとんちゅ)が見た島人(しまんちゅ)
暮らして分かる疑問と素晴らしさ
地元ミニコミ新聞「ミニミニかわらばん」に大和凡人(ヤマトボント)というペンネームで連載したエッセィです。御感想などいただければ幸いです。

その8「熱い夏と涼しい木陰」

日本列島全体が暑い夏を迎え、空梅雨のせいもあって水不足が深刻となり、毎日のように報道され各地域では大騒ぎしている。島でも雨らしい雨が降らないため、一部では干伐による被害が心配されるそうで、サトウキビ農家にとっては深刻な自体となりつつある。期待された台風も、各地の水がめと言われるダムを十分に潤すまでには至らず、飲料水や農業用水等に対する悩み解消にはならかったようである。

昨年のことであるが、「飢饉といのは歴史的に見て2年間は続く」と、ある学者がNHKの特集番組で述べ、来年も何らかの問題が起きるのではないかということを予測していた。

私はそのようなジンクスがあてはまらない事を願っていたが、このような状態が続くと、昨年は寒い夏と多雨による日照不足が原因となっていたが、今年はその逆で猛暑と雨不足で水田が干上がり、昨年以上に米の成育に悪い影響を与えることが危惧される。日本の穀倉地帯である、北陸や東北は今のところそこまで深刻な水不足とはなっていないようであるが、全国的にそのような事態が広がらないことを祈っている。

先日伊仙町の義名山方面に行った際、深く掘られたくぼ地があったので、闘牛場のようなものかと思い聞いたところ溜め池であった。周りはサトウキビ畑なので言われれば納得するが、完全に乾燥して水っ気が全くなかったので、溜め池とは思いもしなかった。

肌が焼き付けられるような日差しは、島に来て初めて経験した。「ヤマトンチュウにとっては島は暑くて大変でしょう」と言われ、「そうですね」と答えてはいるが、天気予報をよく見ると最高気温では、関東以西の各地のが島を上回っている日も多い。例えば、南西諸島で35度でも東京が37度というように、北東に位置する地域の方が上回る事もよくみかけられ、今年に入っての最高気温39.4度というのも長野県での記録である。

私も5年程サラリーマン生活をしていたが、アスファルトで固められた土地と、ビルで覆われていれば温度も下がりにくい。その上、クーラーで室内は冷やされていても、室外機からは熱い空気が外へ吐き出されるのだから、気温がより上昇するのではないだろうか。そのような中でスーツを着て営業活動に出掛けると、湿度も高くジメジメして非常に不快である。一晩中気温が30度より下がらない熱帯夜が続くようになると、ドライ機能付きのエアコンがなければ気が狂うのではないかと思われる程である。ここの暑さは確かに厳しいが、木陰に入り清らかな風が吹いてくると、とても涼しくなり自然の優しさを感じる。

島に来てトンコツ、ニガウリ、ボロボロなど初めて食べたものも色々あるが、夏の厳しさを乗り越えるための食生活の知恵があると思う。北海道では窓を二重にするなど、自然の厳しさがあるところは、それを乗り越えるために自然に生まれた工夫というか、先祖の生活経験からはぐくまれてきたものが今でも生きているのではないだろうか。


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