闘牛大会情報
闘牛トピックス
全島一・中量級優勝旗争奪戦徳之島町大会
(平成22年10月17日現在
日 時:平成22年10月17日(日)午前10時開始
場 所:伊藤観光ドーム(徳之島町亀津)
主 催:徳之島町闘牛協会
後 援:徳之島闘牛連合会
入場料:大人3,000円
(高校生以上)、小人1,000円、小学生以下無料
勝敗 地 区 東   方 番 付 西   方 地 区 勝敗 対戦タイム
目手久 チャンピオン
徳之島台風
(牛主:當 辰也、10勝1敗)
全島一
優勝旗
争奪戦
チャレンジャー
ゴウキ花形
(元沖縄 あかり花形、牛主:盛英樹、沖縄含む6連勝)
24分31秒
チャンピオン
基山大宝
(牛主:基山初男、5連勝)
中量級
優勝旗
争奪戦
チャレンジャー

元 大樹、1勝)
1分36秒
朝戸大砲一志号
(牛主:勇元寛重、2連勝)
関脇 荒龍和真号
(牛主:治岡俊治)
17分28秒
目手久 ダイナマイトパンダ
(元沖縄 ダイナマイトパンダ)
小結 AKBピシムカシ隊
15分19秒
平土野 信☆千代.
(牛主:実村信二、5連勝)
指名特別 突撃
(元沖縄神龍、徳之島デビュー戦)
03秒
馬根青年団
(元福龍、牛主:常信良、2連勝)
特別
6分07秒

(当・福山協力)
指名 千茶名花形 3分49秒
敢闘賞
あいさつ
戦闘藤原組
(牛主:福山勇也)
花形 弾丸魂徳八小竜号
(牛主:稲村徳八)
6分44秒
いおりちゃん
(牛主:当 正広)
花形 与那国
9分48秒
殊勲賞
GOLD Shirayama
(牛主:白山隆也、沖縄1勝)
封切特別 メイショウリムジン
明笑莉夢神
(牛主:上田卓也、デビュー戦)
24分25秒
技能賞
篠原サッシかずや号
アトラク
ション
(キング)
5分引分
全島一
優勝旗
争奪戦
チャンピオン
徳之島台風
(牛主:當 辰也、10勝1敗)
チャレンジャー
ゴウキ花形
(元沖縄 あかり花形、牛主:盛英樹、沖縄含む6連勝)

中量級
優勝旗
争奪戦
チャンピオン
基山大宝
(牛主:基山初男、5連勝)
チャレンジャー

元 大樹、1勝)

指名特別
信☆千代.
(牛主:実村信二、5連勝)
突撃
(元沖縄神龍、徳之島デビュー戦)

封切特別
GOLD Shirayama
(牛主:白山隆也、沖縄1勝)
メイショウリムジン
明笑莉夢神
(牛主:上田卓也、デビュー戦)
【大会の見所】
全島一・中量級のタイトル戦に加え、ベテラン対若手の小型牛から大型牛同士の対戦が多く組まれ、見ごたえある取り組みの連続となっている。屋内の大会のため雨の心配はいらないものの、ドーム独特の雰囲気が若手牛に影響を与える場合もある。
何と言っても注目は、結びの全島一戦。全島一優勝旗への挑戦を目標に昨年、沖縄から徳之島に移籍した「ゴウキ花形」が不動の横綱「徳之島台風」の5度目の防衛を阻止することができるか。中量級で圧倒的強さを見せつける「基山大宝」に、「錦大力」が一矢報いるか。そして封切戦では、前評判の高い若手実力牛が激突。巷では「初戦で闘わせるのはもったいない」という闘牛通の声も聞かれるが、これも闘牛の持つ宿命。大勢の観客の前で、これまで鍛えてきた成果をいかんなく発揮してほしい。

〈全島一優勝旗争奪戦〉徳之島台風 vs ゴウキ花形
2009年正月の全島一大会で、悲願の優勝旗を獲得したチャンピオン徳之島台風。04年5月のデビュー後、1分台の短期戦から10分台の中期戦をこなし、10勝1敗の戦歴を積み上げてきた。チャレンジャーを振り払うごとに戦力を増し、体重の大きく上回る相手の攻めでも首持たせと柔らかな体でしのぎ、切り返しから腹取り速攻へ見事に移るスピードは健在。09年5月から今年5月まで4度の優勝旗防衛を果たし勝利の凱歌を上げてきた。
対するゴウキ花形の沖縄名は「あかり花形」。沖縄本島産で、11月に8歳になる。07年7月の具志川大会でデビューし不戦勝。角カケを得意とする闘いぶりに若い頃から「将来の全島一候補」と呼び声が高かったことや足の不調があり、出場機会に恵まれなかったと聞く。満を持しての出場は、09年1月から11月までの4大会で全勝。前評判通りの実力を発揮し、万全の角カケで相手を柵際に押し込み敗走させ、1分半〜5分以内で勝ちこんできた。徳之島移籍後、今年1月の大会で徳之島デビュー戦を飾った。
互いに体を見せつけての仕切りから、先に仕掛けるのはゴウキ花形であろう。相手の角先を引っ掛けて首を捻じ曲げ、一気に柵に向かって走りこみたい。対する徳之島台風は、角カケを外して首もたせに持ち込めば安泰だ。慌てることなく、リングを目いっぱい使って回り込みながら相手の体力を消耗させ足下が軽くなるのを待ちたい。
徳之島台風の気になるのは、年齢的にピークを越えたとする点。昨年10月の「関東兄弟勇志号」戦は9分25秒、今年1月の「勇大」戦が10分16秒、5月の「琉球白虎」戦は14分04秒と対戦タイムが伸びていることが根拠となっている。今回、脂の乗った相手の攻めをしのぎきることができるか。一方のゴウキ花形は、5分を上回る中・長期の接戦に関しては未知数であることを否めない。対戦タイムが5分、10分と経過するにつれ、角カケで攻めるゴウキ花形と首持たせでしのぐ徳之島台風の両牛にとって体力的に厳しいのは確かだ。時間が経過するにつれ、勝利の行方は混とんとしてくるであろう。どのような結末が待っているのか、予断を許さない。優勝旗の行方や如何に。

〈中量級優勝旗争奪戦〉基山大宝 vs 錦大力
基山大宝は、09年10月の全島一大会で「強襲作田号」に2分27秒で勝利し中量級王座に就いて以来、1月全島一大会で「荒龍和真号」に6分59秒、5月全島一大会では「二代目ふゆき号」を46秒で退け、圧倒的強さで2度の防衛に成功した。伊仙町崎原の基山闘牛生産牧場で、沖縄全島一横綱として名を馳せた「戦闘シャネル」の3番目の牡牛として生まれた。07年9月大会の初陣は「千山嵐」として出場し、47秒で勝利。08年1月の大会で勝ち星を重ねた後、悲願の優勝旗を獲得した生え抜きの中量級王者だ。幼少期から速攻のスピードに定評があったが、怒涛の攻めには益々磨きがかかっているように感じる。
チャンピオンの3度目のタイトル防衛を阻止しようと挑むのは錦大力。2008年5月の全島一大会で「大樹号」としてデビューし42秒で勝利。その後、本場所の出場経験はないが、十分なトレーニングと稽古で鍛えられ、念願の中量級優勝旗への挑戦だ。
基山大宝は、錦大力の本場所での感覚が戻る前に決着を付けたいものと思われる。ワリ・ツキの見舞いながら相手を下からはね上げ、一気に勝負ありとしたい。対する錦大力は、基山大宝の速攻をまともに食らうのは避けたいところ。ガン角を生かして逆にツキ返すことができれば形勢逆転となる可能性もあるが、広いドームのリングを生かし、柵際で回り込みながら場所感をつかみたい。
基山大宝にドームでの本場所出場経験が無いことの懸念も聞かれるが、それは両牛とも一緒。対戦が始まれば、ドーム独特の雰囲気など関係なく目の前の相手を倒すことにのみ集中するものだ。基山大宝が怒涛の速攻でタイトルを防衛するか、錦大力が粘りを見せつけるか。中量級の優勝旗争奪戦に相応しい、砂塵を巻き上げての激戦を期待したい。

〈封切特別戦〉GOLD Shirayama vs 明笑莉夢神
「GOLD Shirayama」は、徳之島産の5歳。昨年12月に沖縄の大会で勝ち星を上げ、今回が徳之島デビュー戦。対する明笑莉夢神は沖縄本島産の4歳半で、今回が初場所だ。
互いに初陣だけに、予想は難しい。体高ではGOLD Shirayamaが上回るが、重心が低くどっしりと安定した明笑莉夢神は体の幅が厚く、体重差はほとんどないものと思われる。序盤は相手の出方を見るツキやワリの応酬となり、先に仕掛けるのは明笑莉夢神であろう。下角を取ってすくい上げ、一気に懐に飛び込みたい。ここで慌てることなく相手の攻めを残すことができれば、GOLD Shirayamaがカウンターを狙うのではないか。角カケで相手の技を封じ、柵際に押し込みたいものと思われる。
角や体の造りから見てもバランスの良い両牛だけに、10〜15分前後の中期戦が期待され、短期戦で勝敗が決するとは考えにくい。互いにツキ・ワリ・速攻の応酬を繰り広げ、場内狭しと攻防を繰り広げるに違いない。一瞬でも隙を見せた方の負けだ。封切戦に相応しい熱戦が予想される。


闘牛大会日程・結果
平成22年
夏秋大会
8月15日大会
9月12日大会 10月16日大会 10月17日大会
全島一大会
10月23日大会
同結果 同結果 同結果 同結果 同結果

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