闘牛大会情報
闘牛トピックス
第5回全島中量級・ミニ軽量級優勝旗争奪戦
(平成24年10月24日現在
日 時:平成24年10月27日(土)午前10時開始
場 所:伊藤観光ドーム(徳之島町亀津)
主 催:天城町闘牛協会天城同志会
後 援:徳之島闘牛連合会
入場料:大人3,000円(高校生以上)、小人1,000円(中学生)、小学生以下無料
中量級
チャンピオン
決定戦
関西ライン玄
(元東昇玄、沖縄含む8連勝)

(2連勝)

ミニ軽量級
優勝旗
争奪戦
チャンピオン
東和技研白岩
(牛主:関西闘牛会、6連勝)
チャレンジャー
天城同志会天心モア
(牛主:天城同志会、4勝1敗)

指名特別
与那国爆弾
(牛主:重村優斗、2連勝)
コウダ技電ラッキーパンダ
(牛主:幸田 勉、1勝)

封切
戦闘荒鷲
(元(新)荒鷲、牛主:窪田勇心、1勝)
伐折羅天龍
(牛主:美仁闘牛友好会、1勝)
【大会の見所】
昨年10月15日の「全島中量級・ミニ軽量級優勝旗争奪戦」で中量級チャンピオンの座を獲得し、今年1月、5月と2度のタイトル防衛を果たした「康貴大力」がさらなる高みを目指して優勝旗を返納したのに伴い、「関西ライン玄」対「勇闘星」のチャンピオン決定戦が行われる。果たしてどちらが新たな中量級王座に就くのか、ファンの期待も日増しに高まっている。
一方、2度目のタイトル防衛を目指す「東和技研白岩」に対し、果敢にチャレンジを決めた「天城同志会天心モア」。巷ではチャンピオン有利の前評判は高いが、チャレンジャーとしてはそれらを覆し優勝旗を獲得したいとこころだ。
益々の活躍が期待される若手牛同士が対戦する「与那国爆弾」対「コウダ技電ラッキーパンダ」の指名特別戦、「戦闘荒鷲」対「伐折羅天龍」の封切特別戦は、ファンならずとも見逃せない一戦だ。小型から大型まで若手牛の対戦が多く組まれており、今年最後の中量級・ミニ軽量級大会に相応しい手に汗握る攻防が予想される。

〈中量級優勝旗争奪王座決定戦〉関西ライン玄vs勇闘星
「関西ライン玄」は、沖縄で2009年6月7日の「東恩納闘牛大会」(石川多目的ドーム)に「石山玄」として出場し、「孝龍嵐」に3分14秒で勝利しデビュー戦を飾ると、同年8月23日の「夏祭り闘牛大会」(同)で「大福大力」に0分28秒で快勝。同年11月24日には「秋の全島闘牛大会」(同)で「新垣号」を10分44秒で下し、3連勝とした。
10年3月14日「春祭り大闘牛大会」で「川風入福パンダ」に1分02秒で完勝し、同年5月9日「春の全島闘牛大会」では、「石山一美号」として「ゆうけい一永」に不戦勝。読谷村にトレードされ、「東昇玄」として11年5月8日「春の全島闘牛大会」に出場し「みゆき大力」を2分08でねじ伏せ、6連勝に勝ち星を伸ばし徳之島にトレードされた。
徳之島移籍後は、本年1月3日の全島一大会で「黒猿」に58秒、5月5日大会で「共同通運1号」に4分46秒で勝利し、8連勝とした。相手の技を受け流しながら隙を見逃さない集中力の高さと闘争心の強さで勝ち続けている。
対する「勇闘星」は、本年1月4日の大会がデビュー戦。「保先生駿頂」との前評判の高い実力牛対戦を9分47秒で制し、技能賞を獲得した。続く4月29日の大会では「當勝篤信」を9分23秒で下し、2連勝として中量級チャレンジャー候補に躍り出た。じっくりと相手の出方を見て隙を伺い、角カケからの腹取りで勝負を決める。
キャリアで圧倒的に上回る関西ライン玄に対し、その差を縮めるだけの実力を見せつけられるか、多くの闘牛ファンが期待している。互いに相手の出方を見ながら自分のペースに持ち込むタイプだけに、相手に隙が出来るまで我慢できるかがポイントだ。
相手の攻めを回り込みながら交わし、焦れて出てくるところを見計らって攻め込みたい関西ライン玄。そこで慌てること無く体力を温存し、相手に疲れが見えてくれば勇闘星が攻めに転じるだろう。どちらが勝つにしても10分前後の中期戦になることが見込まれる。中量級チャンピオン決定戦に相応しい、技牛ならでは駆け引きに注目してほしい。勝利の凱歌はどちらに上がるか。

〈ミニ軽量級優勝旗争奪戦〉東和技研白岩vs天城同志会天心モア
チャンピオン「東和技研白岩」は、2009年1月3日の全島一大会で「龍慧たつぼん」相手に5分22秒でデビュー戦を飾ると、同年5月5日大会では「突撃小白虎」と35分02秒の長期戦を制し技能賞を獲得。9月27日大会で「大勇翔力」を12分23秒で下し3連勝と波に乗り、昨年1月の大会で成人杯をかけてベテラン「百獣王」と激突。ツキ技と角カケの応酬を繰り広げながら14分22秒で勝利し、成人杯優勝旗を獲得した。
満を持して挑んだ今年1月2日の「全島中量級・ミニ軽量級優勝旗争奪戦」で、チャンピオン「闘魂夢之助」と40分08秒に渡る激闘を展開、互いに顔面を鮮血で真っ赤に染め舌だしとなりながら勝ち星を掴むというすさまじい根性を見せつけ栄冠に輝いた。5月の初防衛戦は、「天翔パンダー」を10分11秒で退けた。守備、攻撃、根性面でも非の打ちどころがないと言え、正にミニ軽量級クラスの横綱牛だ。
チャンピオン2度目の防衛を阻止しようと狙う「天城同志会天心モア」は、11年5月4日の大会でデビューし不戦勝。同年8月13日大会で、「天翔パンダー」と9分余りの攻防を繰り広げたものの惜敗。同年10月と今年5月の大会を連勝して自力をを見せつけ、天城にトレードされた。8月14日大会で「天心モア」として出場し、「杏樹小鉄」との20分を越える熱戦を制し、ミニ軽量級優勝旗チャレンジャーとして名乗りを上げた。この勢いを生かして念願の優勝旗をなんとしても奪取したいところだ。
短期戦から長期戦まで制してきたチャンピオン東和技研白岩ではあるが、700kg台の小型牛にとって年3回の大会出場は負担が大きいと言える。なるべく長期戦になるのを避け、角カケでからの速攻を見舞い、10分以内の短期戦で勝敗を決したいものと予想する。
対する天心モアにも、前戦の疲れが残っているかも知れないが、このチャンスを生かさない手は無い。相手が積極的に前へ出てくれば、武器である内側に湾曲した角を有効に活用してダメージを与え、スタミナを消耗させて勝機を見出したい。
チャンピオンが安定化を見せつけ2度目の防衛を果たすか、新チャンピオンの誕生となるのか。小型牛ならではのスピーディーな攻防が闘牛場狭しと繰り広げられ、会場がヒートアップするのは間違いない。勝利の行方や如何に。

〈指名特別戦〉与那国爆弾vsコウダ技電ラッキーパンダ
「与那国爆弾」は、本年1月4日の大会でデビュー。「戦勝若力」に6分35秒で勝利し敢闘賞を受賞。8月12日大会ではベテラン「古勝 福龍皇」に対し、武器を生かした角カケで自分のペースに持ち込み、4分12秒で技能賞を獲得した。徳之島産の6才牛で、元沖縄軽量級チャンピオン「与那国嵐」を父持ち、翌28日の大会に出場する「真翔剛梵天丸」「極心トガイ帆船花」とは異母兄弟牛だ。トガイ角を生かした角カケからの速攻を得意としている。
対する「コウダ技電ラッキーパンダ」は、昨年5月3日の全島大会で「健勝Jr.」との若手No.1対決の封切特別戦に出場。相手得意の速攻で一旦は柵際に攻め込まれるも、回り込むと得意のツキ技で相手の戦意を奪い6分30秒で制し、実力牛ぶりを見せつけた。ガン角を生かした角ツキでどんどん前に出て、敵の顔面や眉間を血祭りに上げる。与那国産の6才牛だ。
年齢、体重とも大差ない両牛の対戦だけに激戦は必至だ。得意のマキ突きでガンガン前に出て攻め込みたいラッキーパンダ。対する与那国爆弾は、角カケで相手の首を捻じ曲げツキ技を封じ、じわじわと前に出て勝機を掴みたい。対戦開始直後のつばぜり合いから、どちらが先に自分得意の体勢に持ち込めるかにかかっている。
闘牛ファンの予想も割れており、秋の全島場所の中でも大いに注目されている。ツキ技と角カケの相反する技を決め技としているだけに、首力と勝利に対する執念が勝敗の行方を左右するものと思われる。勝敗が決するまで目の離せない一戦だ。

〈封切特別戦〉戦闘荒鷲vs伐折羅天龍
若手実力牛として評判の高い両牛が秋の全島大会の封切戦で激突する。「戦闘荒鷲」は、本年1月4日の大会でデビュー。「青龍」に2分26秒で勝利し、初陣を飾った。デビュー前から、タッチュー気味のガン角を生かしたツキ技得意の荒技牛と知られ、将来が期待されている沖縄本島産の6才牛だ。
対する「伐折羅天龍」は沖縄本島産の5才牛。本年4月29日の大会で、「パンダファミリー白竜皇」と対戦した。戦歴で上回る相手に対し、落ち着いた取り口で徐々に自分のペースに持ち込み9分15秒で勝ち、敢闘賞でデビュー戦を飾った。内側に湾曲したいわゆるガン角を有効に活用し、相手にダメージを与え勝機を掴む。
互いに2戦目であり、全島大会の封切戦独特の雰囲気に呑まれること無く落ち着いて闘えるかが最初のポイントであろう。角を合わせると同時に、ワリ・ツキ技の応酬となり顔面を真っ赤に染めての流血戦となるのは必至だ。戦闘荒鷲は、トガイ角を生かして勢いよくツキ技を見舞い、相手がひるんだところで一気の腹取り速攻を決め勝負ありとしたい。
一方の伐折羅天龍としては、角カケで得意技を封じじわじわと前に出れば、ガン角を生かして相手の角の根元や眉間にダメージを与え勝機が見えてくるであろう。
どちらが相手の攻撃によるダメージに耐え続け、いち早く自分のペースに持ち込めるかで勝敗が決するであろう。開幕戦から、同牛ならではのツキ・ワリ、角カケの応酬による激闘が展開されそうだ。

(平成24年10月25日付南海日日新聞に執筆)
※全9組が決定しています。闘牛名などを確認後掲載します事をご了承ください。

闘牛大会日程・結果
平成24年
秋大会
10月27日大会
中量・ミニ軽量級
10月28日大会
全島一・軽量級
11月24日大会
同結果 同結果 同結果

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