闘牛大会情報
闘牛トピックス
〜全国闘牛サミットinいせん〜 第8回全島一・軽量級優勝旗争奪戦伊仙町大会
(平成25年10月11日現在
日時:平成25年10月14日(月曜日・祝日)午後1時開始
場所:徳之島なくさみ館(伊仙町東目手久)
主催:伊仙町闘牛協会
後援:徳之島闘牛連合会
入場料:大人3,000円(高校生)、小人1,000円(中学生)、小学生以下無料
勝敗 地区 東  方 番 付 西  方 地区 勝敗 対戦タイム
チャンピオン
喜念王道
康貴大力
(牛主:清水康貴、6連勝)
全島一
優勝旗
争奪戦
チャレンジャー
ぜんこう建設天龍王
(牛主:ぜんこう建設、3勝1敗)
健祥会☆戦闘たくま
(牛主:栄忠弘、2連勝)
大関 55同志会
(牛主:天城55会)
天城町
山本∞無限
(牛主:山本茂伸、1勝)
関脇 硝子のジョニー
(牛主:稲田成實)
目手久
チャンピオン
優翔大力
(牛主:戦闘牧グループ、沖縄含む13勝1分)
軽量級
優勝旗
争奪戦
チャレンジャー
コウダ技電ラッキーパンダ
(牛主:幸田 勉、3連勝)
豊島美勝ひとみ號
(牛主:豊島兄弟、沖縄含む4勝1敗)
大型特別 勝之大魔信
(牛主:勝之)
西
阿木名
沖縄県代表
古堅モータース白眉
(牛主:金城秀武、1勝)
県対抗戦

激突
徳之島代表
宝良トガイ
(牛主:禎久隆、デビュー戦)

(牛主:迫田光介、3勝1分け)
特番 治野兄弟将龍
(牛主:治野孔明)
目手久 福田卓龍
(牛主:福田卓、1勝)
指名特別 猛将たくま
(牛主:東門卓馬、1勝)
がんばれキットくん
(牛主:南鷲会)
花形 SEIKA.Jr.獅子王
(牛主:基山精作)

(元ぐるくん、牛主:保・徳・藤崎・吉岡)
若手特別 タキネケイタ
(牛主:向井ケイタ、1勝)
全国サミットinいせんスペシャルマッチ
小島青壮年同志会
闘将☆マングース
(牛主:小島青壮年同志会、6連勝)
封切特別 友志ゴールド
(元大進ゴールド、3連勝)
全島一
優勝旗
争奪戦
チャンピオン
喜念王道
康貴大力
(牛主:清水康貴、6連勝)
チャレンジャー
ぜんこう建設天龍王
(牛主:ぜんこう建設、3勝1敗)

大関
健祥会☆戦闘たくま
(牛主:栄忠弘、2連勝)
55同志会
(牛主:天城55会)

関脇
(むげん)
(牛主:山本茂伸、1勝)
硝子のジョニー
(牛主:稲田成實)

軽量級
優勝旗
争奪戦
チャンピオン
優翔大力
(戦闘牧グループ沖縄含む13勝1分)
チャレンジャー
レイジパンダ
コウダ技電ラッキーパンダ
(牛主:幸田 勉、3連勝)

大型特別
豊島美勝ひとみ號
(牛主:豊島兄弟、沖縄含む4勝1敗)
勝之大魔信
(牛主:勝之)

県対抗戦

激突
沖縄県代表
古堅モータース白眉
(牛主:金城秀武、1勝)
徳之島代表
宝良トガイ
(牛主:禎久隆、デビュー戦)

特番

(牛主:迫田光介、3勝1分け)
治野兄弟将龍
(牛主:治野孔明)

指名特別
福田卓龍
(牛主:福田卓、1勝)
猛将たくま
(牛主:東門卓馬、1勝)

花形
がんばれキットくん
(牛主:南鷲会)
SEIKA.Jr.獅子王
(牛主:基山精作)

若手特別

(元ぐるくん、牛主:保・徳・藤崎・吉岡)
タキネケイタ
(牛主:向井ケイタ、1勝)

封切特別
小島青壮年同志会
闘将☆マングース
(牛主:小島青壮年同志会、6連勝)
友志ゴールド
(元大進ゴールド、3連勝)
【大会の見所】

圧倒的強さを誇った「基山大宝」の足故障に伴う優勝旗返納で行われた5月の決定戦で、栄えある王座を奪取した「喜念王道 康貴大力」に対し、本年1月の全島一優勝旗争奪戦において、その基山大宝を一歩手前でまで苦しめた「ぜんこう建設天龍王」が挑む、全島一優勝旗争奪戦に全国の闘牛ファンから熱い視線が注がれる。

軽量級では「優翔大力」に、このクラスで人気・実力ともNO.1と言える「コウダ技電ラッキーパンダ」が挑戦する。両牛の対戦が決定した時点から注目を集めており、闘牛ファンならずとも必見の取り組みだ。

また、封切特別戦では6戦全勝でもはやこのクラスは敵なしと言える「小島青壮年同志会 闘将☆マングース」と、昨年のデビューから3戦全勝で若手筆頭格の「友志ゴールド」が対戦する。全島大会ならではの初場所からベテラン牛までが激突する、手に汗握る好取組の連続で全国闘牛サミットを飾る。

〈全島一優勝旗争奪戦〉喜念王道 康貴大力vsぜんこう建設天龍王

「喜念王道 康貴大力」は、2009年5月大会に19分余りで「轟木青年団 マー大将」に勝利しデビュー戦を飾った。11年6月大会では、体重で上回る「戦闘匠竜士号」の重い押し込みに苦しめられたものの11分余りで勝ち星をもぎ取り、中量級チャレンジャー候補として名乗りを上げた。

同年10月の中量級優勝旗争奪戦では、チャンピオン「亀山工業若力」に対し序盤から果敢に前に出て攻め続け悲願の優勝旗を獲得。12年1月の防衛戦では、6連勝中のベテラン「誠龍輝」を退け初防衛に成功し、同年5月大会では「白宝」を6分38秒で退け2度目のタイトル防衛を果たしたが、さらなる高みを目指して中量級優勝旗を返納した。

本年5月大会の千秋楽を飾った全島一横綱決定戦で「天一」に勝利し、栄えある全島一優勝旗を奪取、今回大会で初防衛に挑む。

対する「ぜんこう建設天龍王」は、10年1月大会のデビュー戦が不戦勝。翌年10月の中量級・ミニ軽量級大会で、沖縄から移籍してきたベテラン牛「狙琉邪」に10分54秒で勝利し2連勝とした。

そして今年1月、全島一優勝旗争奪戦において不動の横綱「基山大宝」に挑戦。不利と言われた下馬評を覆し、キャリアの差を物ともしない怒涛の攻めでチャンピオンを苦しめた対戦は、闘牛ファンの記憶にも新しいはずだ。応援団の期待は非常に高く、このチャンスを生かして悲願の王座獲得を目指す。

中量級から全島一へと修羅場をくぐり抜けてきただけに、キャリアの面では康貴大力が有利と言え、その差を体格面で上回るぜんこう建設天龍王がどれだけ埋めることができるかにかかっている。

これまでの対戦から、スロースターターと見られる康貴大力が全開になる前に決着を付けたい、ぜんこう建設天龍王。序盤からツキ・ワリ技を交えて攻勢に出て、チャンピオンを柵際まで押し込み、間髪をいれずに腹取り速攻を見舞いたい。

「そうはさせじ」と柵際で巧みに回り込みながら、相手のスタミナを徐々に奪って行けばチャンピオン康貴大力にとっては“願ったりかなったり”だ。横腹を取られる紙一重のところで交わし続ければ、チャレンジャーに焦りが生じ術中にはめることができる。

10分以内ならぜんこう建設天龍王。15分を上回り20分程度なら康貴大力が有利な展開か。1トンを上回る大型牛の激突で場内は興奮のるつぼとなるのは間違いない。優勝旗を手に勝利の舞を披露できるのはどちらか。

〈軽量級優勝旗争奪戦〉優翔大力vsコウダ技電ラッキーパンダ

「優翔大力」は、沖縄で軽量級チャンピオン「丸昇組花形」として2度のタイトル防衛を果たすと、沖縄軽量級優勝旗を返納し6戦全勝の戦歴を引き下げ徳之島へ移籍。2010年10月大会で徳之島での初陣を飾った後、「岩下バイソン」と52分余りの長期戦の末に引分けた。11年10月大会でチャンピオン「綾音無双レイア号」に9分余りで勝利し、念願の優勝旗を獲得。12年1月大会で「背白花形」を9分33秒で退け初防衛を果たし、5月大会では「ボロジノ娘」に14分余り、10月大会は7分余りで「森山工業孫一号」、本年1月大会は「岩下バイソン」との再戦を24分半で制した。5月の大会では両牛舌出しとなりながらも、すさまじい闘争心で「零次パンダ」敗走させ5度のタイトル防衛に成功している。

攻撃に対する守備が上手く、攻め込まれているように見せながら角先を敵の角の根元などに当て、ダメージを与える試合巧者であり、勝機を見逃さない集中力の高さも抜群で、既に悟りを開いているかのような闘いぶりだ。

圧倒的強さを誇るチャンピオンの防衛阻止を果敢に目指す「コウダ技電ラッキーパンダ」は、11年5月の大会で若手No.1対決として「健勝Jr.」との封切特別戦を6分半で制し、12年10月大会で連勝中の「与那国爆弾」に12分弱で勝利。5月の「亜蛇魔小僧」との両牛が顔面を真っ赤に染めての激闘は、闘牛ファンの脳裏にも新しいはずだ。ガン角を生かした角ツキでどんどん前に出て、敵の顔面や眉間を血祭りに上げるのが必勝パターンだ。

数々の修羅場をくぐり抜け、負けを知らないチャンピオンではあるが、絶好調で挑んでくるチャレンジャーを退けながらの連戦による疲労の蓄積は否めないであろう。特に今回は相手が体力面で上回るだけに、厳しい防衛戦となりそうだ。

対戦開始直後のつばぜり合いから、どちらが先に自分得意の体勢に持ち込めるかにかかっている。ツキ・カケ技を見舞いながら隙ができるのを狙うコウダ技電ラッキーパンダに対し、優翔大力は“伝家の宝刀”とも言える柵際での返し速攻で応酬するだろう。

リング狭しと激しい速攻の応酬が繰り広げられ、闘牛ファンの声援もチャンピオンとチャレンジャーに二分されるはずだ。そこで有無を言わさず攻めきればコウダ技電ラッキーパンダが優勝旗獲得に王手をかけ、優翔大力が傷を負いながらも闘牛根性をみせつけて踏ん張ればチャレンジャーを軍門に下せるだろう。闘牛、勢子、応援団と観客が一体となった激闘必至の大一番となるはずだ。

〈封切特別戦〉小島青壮年同志会 闘将☆マングースvs友志ゴールド

「小島青壮年同志会 闘将☆マングース」は、11年5月大会で「阿権少年団智哉岩力」と対戦。6分強で勝利し敢闘賞に輝くと、同年10月大会で連勝中の「琉誠嵐」に14分半で勝ち、殊勲賞を受賞。12年5月3日大会で「SEIKA.Jr.獅子王」と29分余りの激戦を展開して、敢闘賞を奪取する勝ち星を上げた。続く10月大会で「ぐるくん」を18分強で退け敢闘賞を獲得、本年正月大会で「闘天ぶちかまし永岡号」と32分弱の激闘を繰り広げ、殊勲賞に輝いた一戦はファンの脳裏に刻まれている。同大会まで全てで三賞に該当する激闘を繰り広げており、本年5月大会で「コブラ」に2分弱で勝利し6連勝として、もはやこのクラスでは“敵無し”とも言える。

対する、「友志ゴールド」は、「喫茶ゴールド」や「関西エステート」の名で徳之島闘牛界において一世を風びし、軽量級チャンピオンとして一時代を築いた名牛の血統。昨年11月の初陣で「大進ゴールド」として「一撃ハッチャー」に6分余りで勝利すると、本年1月の大会でベテラン牛「パンダファミリー白竜皇」を4分余りで下し殊勲賞を獲得。5月の大会では「仲興業戦闘チッパーズ」に2分半で勝利し、若手実力牛ぶりを見せつけた。

百戦錬磨とも言える闘将☆マングースに対し、連戦連勝とは言え今大会で4戦目の友志ゴールドがどのような闘いぶりを披露してくれるか。取り組み決定直後から闘牛ファンの期待も日増しに高まっており、巷では体重で上回る友志ゴールド有利の声も聞かれる。

このようなベテラン対若手の取り組みの場合、先にはまった方が不利というのがセオリーだ。闘将☆マングースがじっくりと相手の出方を見ることができるか、友志ゴールドが攻め急ぐこと無く徐々に自分の技を出していけるかが勝負の行方を左右する。

闘将☆マングースとしては、対戦開始直後から敵が仕掛けて来てくれた方がありがたい。カウンター気味にツキ・ワリ技を見舞い、徐々にダメージを与えて行くだろう。一方の友志ゴールドは、体重差を生かした角カケで得意技を封じながら、ツキ技には体重を乗せてツキ返し、落ち着いた取り口で対抗できれば勝機も見えてくる。

無敗の両牛だけに、簡単に勝敗が決することはないであろう。封切戦に相応しいスピード溢れる攻防に大会開幕直後から場内がヒートアップするのは間違いない。勝利の凱歌を高らかに歌うのはどちらか。

(平成25年10月10日付南海日日新聞に執筆)

闘牛大会日程・結果
平成25年
秋大会
10月13日大会
中量・ミニ軽量級
10月14日大会
全島一・軽量級
11月3日大会
同結果 同結果 同結果

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