〈ミニ軽量級優勝旗争奪戦〉吉村畜産 闘将☆マングースvs治野兄弟将龍チャンピオン「吉村畜産 闘将☆マングース」は、2011年5月大会の「阿権少年団智哉岩力」との対戦を皮切りに、「琉誠嵐」、「SEIKA.Jr.獅子王」、「ぐるくん」、「闘天ぶちかまし永岡号」、「コブラ」、「友志ゴールド」と無傷の7連勝とし、闘牛ファンの記憶にも新しい本年1月大会で、「闘天ぶちかまし永岡号」との再戦を制し、栄えある優勝旗を獲得した。続く5月のタイトル戦では、チャレンジャー「治野兄弟将龍」を22分弱で退け初防衛を果たしている。
圧倒的強さを誇るチャンピオンに挑み、悲願の優勝旗奪取を狙う「大龍」は、2009年5月の大会で「海宝丸」に勝ちデビュー戦を飾ると、沖縄にトレード。11年8月大会に「突撃台風」の名で出場し、13分22秒で徳之島から移籍した「46白タビ」に勝ち星を上げ敢闘賞を獲得した。その後、徳之島にトレードされ、12年5月大会で元ミニ軽量チャンピオン「突撃TSチワワ」とは40分47秒の長期戦の末に殊勲を上げ、ミニ軽量級王座へ挑戦。当時のチャンピオン「Mr.剛力」と30分を上回る熱戦を展開したものの、善戦空しく惜敗した。今年1月の復帰戦では「幸虎」(大進モア)と50分余り闘い、両牛舌出しとなりながらも一歩も引かない激闘を繰り広げ、両牛の健闘に称賛の拍手が送られたのは記憶に新しい。
この決戦を勝利し、10連勝として2度目のタイトル防衛に華を添えたい闘将☆マングース。このところ30分を上回る長期戦が多く、チャレンジャーは長丁場を得意とするだけに、カブラ気味の角を生かした友好打で敵にダメージを与え、早めに決着を付けるべきと見る。
対する大龍は、その攻めにどれだけ耐えられるかが勝敗を左右する。じっくりと相手の攻めを受け流し、なるべく長期戦に持ち込みたいものと思われる。攻め疲れが見え足下が軽くなるのを見計らい一気の速攻を決めれば、さすがのチャンピオンも戦列から離れざるを得ないだろう。
チャンピオンが破壊力抜群の攻めで初防衛を果たすか、新チャンピオンの誕生となるのか。小型牛ならではのスピーディーな技の応酬で、会場がヒートアップするのは間違いない。優勝旗を手に勝利の舞を披露するのはどちらか。
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