チャンピオン「保岡大信玄」は、2012年1月の大会で「突撃支援隊古徹号」を退け初陣を飾ると、10月の大会でベテラン「瑞鳳」、13年5月大会で「力斗若虎」との大型有望牛対決を制し底力の高さを見せつけた。本年1月大会でも勝ち星を重ねて4連勝とし、周囲の絶大なる声援を受けて全島一に挑み、5月の全島一優勝旗争奪戦で「伊藤兄弟 天龍王」に勝利し、栄えある優勝旗を獲得した。今大会で初防衛を目指す。
チャレンジャー「健祥会☆戦闘たくま」は、沖縄から移籍後の12年10月「なくさみ館」?落し大会でデビュー。「亀山武熊号」に7分弱で勝利すると、翌年5月大会でベテラン牛「森新白虎」との熱闘を12分強で制した。その勢いに乗り、続く10月大会で「55同志会」を17秒で敗走させて3連勝とし、全島一横綱チャレンジャー候補に躍り出た。1100kg余りの巨体を生かした怒涛の押し込みで敵を圧倒する。
互いに相手の出方を見ながらペースを上げるタイプであり、一旦攻められながら回り込む型の速攻を得意としているだけに、短期戦で決着することは無そうだ。チャンピオンとしては、体重差があるだけに長期戦は避けたいところ。先手必勝で攻勢に出て、足下が軽くなる頃合いを見計らって懐に飛び込み、そのまま追い突きを決めたい。
一方のチャレンジャーとしては、体重を乗せた得意のワリ技でジャブ気味にダメージを与え続け、戦意を奪う戦法に出るのではないか。集中力が落ちたところを攻め立て、一気に勝負ありとするであろう。
対戦開始早々、1トンを上回る大型牛の迫力溢れる激闘が展開され、場内の熱気は一気にヒートアップするはずだ。錦の御旗を手に勝利の凱歌を歌うのはどちらか。
|