闘牛大会情報
闘牛トピックス
第14回全島一・軽量級優勝旗争奪戦伊仙町大会
(平成27年10月16日現在)
日時:平成27年10月18日(日曜日)午前10時対戦開始
場所:徳之島なくさみ館(伊仙町東目手久)
主催:伊仙町闘牛協会中部支部
後援:徳之島闘牛連合会
勝利牛トロフィー贈呈:佐田建設 代表 佐田順一
入場料:大人3,000円(高校生)、小人1,000円(中学生)、小学生以下無料
勝敗 地区 東  方 番 付 西  方 地区 勝敗 対戦タイム
亀津 チャンピオン

(牛主:伊藤範久、7勝2敗)
全島一
優勝旗
争奪戦
チャレンジャー
保岡大信玄
(牛主:保岡盛満、6勝1敗)
花徳
天城 白天トガイー
(牛主:木村 嘉、3連勝)
大関
(牛主:稲三司、2連勝)
馬根
チャンピオン
コウダ技電ラッキーパンダ
(牛主:幸田 勉、7勝1敗)
軽量級
優勝旗
争奪戦
チャレンジャー
盛興業トラトラ
(牛主:盛 智一、2連勝)
東京
浅間
(牛主:中山剛行、1勝1敗)
大型特別 駿
(元沖縄 飛龍、牛主:雅グループ、3連勝)
大阪
崎原 北天白龍
(牛主:亀山ファミリー、1勝)
小結 和田竜佳1號
(牛主:和田一彦、デビュー戦)
伊仙
花徳 明昇千春
(牛主:ナオシマ電業従業員、沖縄含む2連勝)
指名特別 鳳翔天力
(元 大進桜晴、牛主:昭和59年生、2連勝)
伊仙
神戸 天龍一撃
(牛主:嶺岡啓一、1勝)
若手特別
(牛主:伊藤一輝・武輝、1勝)
天城
亀津 力戦秀己
(牛主:吉田哲己、2勝1敗)
特別
(牛主:寿山大三、デビュー戦)
伊仙
亀津 白山誠二號
(元 戦神ゴールド、6勝2敗)
特別
(牛主:勇元一志、1勝1敗)
伊仙
母間

千裕畜産龍愛KING
(牛主:千裕畜産、2勝1敗)

大型
封切特別
三代目ひとめぼれ
(牛主:津畑英吉、2連勝)
東面縄
優勝旗返納・あいさつ
天龍王 VS 保岡大信玄
チャンピオン

(牛主:伊藤範久、7勝2敗)
  チャレンジャー
保岡大信玄
(牛主:保岡盛満、6勝1敗)

コウダ技電ラッキーパンダ VS 盛興業トラトラ
チャンピオン
コウダ技電ラッキーパンダ
(牛主:幸田 勉、7勝1敗)
  チャレンジャー
盛興業トラトラ
(牛主:盛 智一、2連勝)

剛千 VS 駿喜龍

(牛主:中山剛行、1勝1敗)
  駿
(元沖縄 飛龍、牛主:雅グループ、3連勝)

明昇千春 VS 鳳翔天力
明昇千春
(牛主:ナオシマ電業従業員、沖縄含む2連勝)
  鳳翔天力
(元 大進桜晴、牛主:昭和59年生、2連勝)

千裕畜産龍愛KING VS 三代目ひとめぼれ
千裕畜産龍愛KING
(牛主:千裕畜産、2勝1敗)
  三代目ひとめぼれ
(牛主:津畑英吉、2連勝)

※上記写真提供K・H氏
【大会の見所】

全島大会に相応しく、連勝牛同士の熱戦が期待される好取り組みの連続する大会となっている。もっか2連勝中の「千裕畜産 龍愛KING」と「三代目 ひとめぼれ」の対戦で開幕。大会開始早々、ツキ・ワリ技の応酬で観客を沸かしてくれるものと期待される。
さらに、3連勝中の「白天トガイー」対2連勝中の「たいぎ」の大関戦は、次期中量級のチャレンジャー候補決定戦とも言えるだろう。
そして、全国の闘牛ファンが注目する「天龍王」対「保岡大信玄」の全島一優勝旗争奪戦、並びに「コウダ技電ラッキーパンダ」と「盛興業トラトラ」の軽量級優勝旗争奪戦は、ファンならずとも見逃せない激闘必至の取り組みだ。


〈全島一優勝旗争奪戦〉「天龍王」vs「保岡大信玄」

チャンピオン「天龍王」は、2010年1月大会のデビュー戦が不戦勝。11年10月大会で「狙琉邪」に10分54秒で勝って2連勝とし、13年1月の全島一優勝旗争奪戦において「基山大宝」に惜敗。続く6月の大会で「荒神北斗」に不戦勝した後、10月の全島一優勝旗争奪戦でチャンピオン「喜念王道 康貴大力」に6分46秒で勝利し、悲願の優勝旗を獲得した。

続く14年1月の全島大会で「闘将恒夫丸」を44秒で退け初防衛に成功したものの、5月の全島大会で「保岡大信玄」に5分31秒で敗れ、タイトルを失った。本年1月大会で、「白竜暉」を9分11秒で下すと、闘牛ファンの記憶にも新しい5月の全島大会で、チャンピオン「牛若丸 牧山号」に怒涛の速攻を決め、僅か38秒で2度目の王座獲得を果たした。今大会では、過去にも成功例が少なく難しいとされる「カケ戻し」を実現し、全島一横綱の座に君臨したいものと思われる。

チャレンジャー「保岡大信玄」は、12年1月の大会で「突撃支援隊古徹号」に勝ち初陣を飾ると、同年10月大会は「瑞鳳」を退け、13年5月大会の「力斗若虎」との大型有望牛対決を1分53秒で制し、昨年1月大会で「企画 島牛楽」にも勝ち星を重ねて4連勝として、全島一横綱チャレンジャー候補に名乗り出た。

続く、5月の全島一優勝旗争奪戦で「伊藤兄弟 天龍王」に5分31秒で勝利し、栄えある優勝旗を獲得。初防衛を目指した10月大会で、「健祥会☆戦闘たくま」を攻め込みながらも相手の粘り腰に18分48秒で惜敗し、優勝旗保持はならなかった。
復帰を目指して望んだ4月26日大会では、全島一優勝旗挑戦を狙う「豪剣和空大旺」と激戦を展開。ワリ・ツキ技でダメージを与えながら、敵の体重を乗せた押し込みには体をくの字に曲げてしのぎ、会場を大いに沸かせて結びの一番を制し、再び全島一横綱チャレンジャー候補に躍り出た。

過去にペナントをかけて対戦した両牛であり、セオリー通りに考えれば、一度勝っている保岡大信玄に分があるのは確かだ。とは言え、GW大会ではそれぞれの牛が持ち味を大いに発揮し、完勝とも呼べるほどの勝ち星を上げているものの、破壊力抜群の速攻の印象が戦列的だった天龍王の返り討ちに対する期待も大きい。

徳之島闘牛界の全島一横綱戦に関する歴史を紐解いてみれば、一度負けた相手に勝ったのは、初代全島一横綱で“神様の牛”と称され、44戦42勝1敗の金字塔を打ち立てた「実熊牛」であり、近年では、徳之島及び沖縄で2度の全島一王座に輝いた「風神大王」の2頭のみであると思われる。

そのような点を考慮すると、対戦開始早々、一気呵成に攻め立て前回同様の電撃速攻で敵を蹴散らせば、天龍王がタイトルを防衛。その体重差のある攻めを、こちらも前回同様リングを目いっぱい使った回り込みでいなしながら、ツキ・ワリ技で相手の顔面や首筋などにダメージを与え続ければ、さすがのチャンピオンにも苦い思い出がよみがえる。またたく間の形成が逆転で勝機が到来し、保岡大信玄が2度目のタイトル奪取となるのではないか。

互いに万全の態勢で望み、これぞ徳之島の全島一横綱戦として場内の闘牛ファンを釘付けにする熱戦が繰り広げられるはずだ。全島一優勝旗の行方や如何に。


〈軽量級優勝旗争奪戦〉「コウダ技電ラッキーパンダ」vs「盛興業トラトラ」

チャンピオン「コウダ技電ラッキーパンダ」は、2011年5月の大会で「健勝Jr.」に6分30秒、12年10月大会は連勝中の「与那国爆弾」に11分50秒で勝利。13年5月大会で「亜蛇魔小僧」の連勝を5でストップさせ、軽量級優勝旗に挑戦。当時のチャンピオン「優翔大力」を攻め込みながらも優勝旗獲得はならなかった。

14年5月大会は「天神若虎」に不戦勝し、8月大会で「大進神風」に3分51秒で勝ち荒技師ぶりを見せつけ、再度軽量級王座へ挑戦。「二代目 関東ルビー」をツキ技・角カケで圧倒し7分58秒で退け、悲願の優勝旗を奪取。続く5月の初防衛戦では、戦歴で上回る「神風王道」との激闘が期待されたものの、ツキ技とツノ掛けでチャレンジャーを圧倒しタイトル防衛に成功した。

チャレンジャー「盛興業トラトラ」は、「乾坤一擲」として本年1月大会でデビュー。沖縄で実績を上げて徳之島入りした「武士」に対し、切れ味鋭い速攻を見舞い2分40秒で勝利。現オーナーがトレードし、5月大会では軽量級王座への挑戦実績もあるベテラン牛「当原戦士栄号」と激突。2戦目とは思えない程の安定した取り口を見せ付け、2分27秒で下した。勝機を見逃さない集中力を生かした爆弾速攻で、闘牛ファンをうならしている。

両牛の激突は、対戦開始直後のつばぜり合いから、どちらが先に自分得意の体勢に持ち込めるかにかかっている。ツキ・カケ技を見舞いながら、どんどん前に出るコウダ技電ラッキーパンダに対し、盛興業トラトラは一瞬の隙をも見逃さないスピーディーな速攻を決めて、一気に勝敗を決したいものと思われる。

攻めても守っても自らのダメージが大きくなるチャンピオンの鋭利な武器(角)に、勝てる方法は守りに徹し痛みに耐えきるか、先に仕留めるしか方法は無いはずだ。ツノ掛けで相手の首をねじ曲げて柵際に追い込み、間髪いれぬ腹取り速攻を決めれば栄えある栄冠を手中に収めることができる。

チャンピオンとしては、横腹を取られることなくツキ・ワリ技からのツノ掛けで電車道を突っ走り、タイトル防衛に王手をかけるであろう。どちらが勝つにしても10分以内の短期戦が見込まれる。軽量級優勝旗を手に歓喜の舞を披露するのはどちらか。


(平成27年10月16日付南海日日新聞に執筆)

闘牛大会日程・結果
平成27年
秋大会
9月20日大会
10月18大会
10月31大会
同結果 同結果 同結果

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