闘牛大会情報
闘牛トピックス
第14回全島中量級・ミニ軽量級優勝旗争奪戦伊仙町大会
(平成27年10月18日現在)
日時:平成27年10月31日(土曜日)午後6時対戦開始
場所:徳之島なくさみ館(伊仙町東目手久)
主催:伊仙町闘牛協会西部支部
後援:徳之島闘牛連合会
入場料:大人3,000円(高校生)、小人1,000円(中学生)、小学生以下無料
勝敗 地区 東  方 番 付 西  方 地区 勝敗 対戦タイム
チャンピオン
しいじゃトガイ宝也號
(牛主:里田竹彦、3連勝)
中量級
優勝旗
争奪戦
チャレンジャー
吉村畜産☆白雪
(牛主:吉村畜産、3連勝)
小島
亀津 岩竜パンダ鮫島號
(牛主:鮫島文秀、7連勝)
スペシャルマッチ
大関

(牛主:村田力男、1勝)
木之香
LA LosAngeles Shinsengumi Restaurant Group
新撰組(誠)剛號
(牛主:下柳剛・明愛千&極、1勝)
関脇 篤伸豪龍無敵
(牛主:篤伸と豪龍、1勝)
面縄
伊仙 平山美龍
(元 三代目 関東ルビー、牛主:平山 勉、5連勝)
小結 闘将ウーマック
(牛主:馬之助)
徳之島
門真 チャンピオン
野島建設
闘将☆マングース
(牛主:野島信太郎・優二郎、12連勝)
ミニ軽量級
優勝旗
争奪戦
大一番
チャレンジャー
闘将嵐嵐
(牛主:TTK、5勝1敗)
上面縄
突撃小僧
(牛主:迫田光介、3勝1敗)
特別
花形
翔蓮花形
(牛主:翔徳&蓮)
亀津
崎原 基山天宝
(牛主:基山初男、デビュー戦)
花形 目手久チョッパーズ
(元 沖縄 一撃キング、牛主:ホワイトクラブ)
目手久
目手久 ゆうくんだぜパンダ
(牛主:柿山・嶋田)
花形 匠パンダ
(牛主:亀津闘牛愛好会)
亀津
面縄

田中三剣姫十六
(牛主田中三姉妹)

特別
(牛主:ラララライグループ、調教師:ひなの)
犬田布
崎原
(調教師:ほくと&あぎと&りゅうせい、1勝)
指名
特別
あかり浩 
(牛主:重村浩志、デビュー戦)
目手久
面縄

極真花形富沢號
(牛主:富沢隆則、3連勝)

スペシャル
封切
指名戦
金峰トガイ
(牛主:関西崎原会、2連勝)
大阪
優勝旗返納・あいさつ
しいじゃトガイ宝也號 VS 吉村畜産☆白雪
チャンピオン
しいじゃトガイ宝也號
(牛主:里田竹彦、3連勝)
  チャレンジャー
吉村畜産☆白雪
(牛主:吉村畜産、3連勝)

闘将☆マングース VS 闘将嵐嵐
チャンピオン
野島建設
闘将☆マングース
(牛主:野島信太郎・優二郎、12連勝)
  チャレンジャー
闘将嵐嵐
(牛主:TTK、5勝1敗)
【大会の見所】

今年最後の全島大会を締めくくるに相応しく、熱闘が期待される好取組の連続となっている。封切指名戦は、3連勝中の「極真花形富沢号」と2連勝中の「金峰トガイ」の有望若手牛の激突で開幕し、今後の活躍が期待される若手牛が多く出場する大会となっている。徳之島と沖縄をまたにかけて活躍する「岩竜パンダ鮫島号」に、初陣を飾ったばかりの「大真力」が挑む大関戦は、闘牛ファン期待の大一番だ。
不動のミニ軽量級チャンピオン「野島建設 闘将☆マングース」に、もっか5連勝中の「闘将嵐嵐」が挑むミニ軽量級優勝旗争奪戦。5月の中量級チャンピオン決定戦を制した「しいじゃトガイ宝也号」対3連勝中の「吉村畜産☆白雪」の中量級優勝旗争奪戦で秋の全島大会の千秋楽を向かえる。


〈中量級優勝旗争奪戦〉「しいじゃトガイ宝也号」vs「吉村畜産☆白雪」

チャンピオン「しいじゃトガイ宝也号」は2014年1月大会でデビューし、2連勝中の「龍瑛」と対戦。ツキ技から速攻を決め、3分47秒で勝ち星を掴み技能賞を獲得。本年1月大会最終日の結びの一番で「白天龍輝号」を15分55で下し、勝機を見逃さぬ集中力の高さと技の切れを見せ付け中量級チャレンジャーとして名乗りを上げた。

記憶にも新しい、5月の中量級チャンピオン決定戦で「拓真嵐白山号」と激突。対戦開始早々から相手を圧倒し、闘牛通を呻らせる取り口で悲願の優勝旗を奪取した。牛主の里田竹彦氏は、平成初頭に徳之島闘牛界を沸かせた名牛「猿年勝也号」を育て、軽量級の優勝旗を獲得している。2タイトル目の奪取で地元花徳集落を活気づけると共に、闘牛関係者の間では名伯楽の一人としても知られている。

チャレンジャー「吉村畜産☆白雪」は、13年5月のナイター大会で、「無限」としてデビュー。「ブラックタイガー」に7分22秒で勝利し、同年10月の全国闘牛サミット記念全島大会で「硝子のジョニー」1分7秒で退け2連勝。昨年1月大会では、ピンチヒッターとして出場しながらも勝ち星を掴み3連勝とした。本年の1月大会では、対戦相手の故障によって対戦取り消しとなっており、この好機を生かしてそのうっぷんも晴らし、栄えある優勝旗をも手にしたいところと思われる。

この対戦は、両牛の序盤の出方が焦点になるであろう。しいじゃトガイ宝也号が対戦開始早々から積極的に攻めるようなら吉村畜産☆白雪の強さを認めったということ。敵に隙を突かれることの無いよう、ツキ・ツノ掛けを繰り出し、間髪いれぬ速攻で相手の横腹に穴を空けるぐらいの勢いで圧倒しようとするはずだ。

一方の「吉村畜産☆白雪」は、本場所出場に向けた調整の仕上がり具合が大きなカギになる。元々、体格で上回っていることから、計量のために絞り込んだ体重や体調が平常程度に回復しているかどうかだ。また、これまでの大会では実力を出し切ったとは言えない面もあり、島の闘牛所である目手久や喜念で鍛えられてきた底力を見せ付けたい。

そのような点から、両牛ともに体力を消耗しダメージが大きくなる長期戦は避けねばならない。互いに、序盤から得意技を繰り出しながら攻勢に出たい。少しでも弱みを見せた方の負けで、どちらが勝つにしても10分以内に勝敗が決するものと予想する。

対戦開始から目の離せない攻防が展開され、リングを目いっぱい使った腹の取り合いとなるのは間違いなく、敵の隙を見つけ一気に懐に飛び込んだ方に勝利の凱歌が上がるはずだ。中量級優勝旗を掲げ祝杯に酔いしれるのはどちらか。


〈ミニ軽量級優勝旗争奪戦〉「野島建設 闘将☆マングース」vs「闘将嵐嵐」

チャンピオン「野島建設 闘将☆マングース」は、2011年5月大会の「阿権少年団智哉岩力」との対戦を皮切りに、「琉誠嵐」、「SEIKA.Jr.獅子王」、「ぐるくん」、「闘天ぶちかまし永岡号」、「コブラ」、「友志ゴールド」と無傷の7連勝とし、昨年1月大会は「闘天ぶちかまし永岡号」との再戦を31分42秒で制し、栄えある優勝旗を獲得した。続く5月のタイトル戦ではチャレンジャー「治野兄弟将龍」を21分43秒で退け初防衛を果たし、10月大会に「大龍」を29分06秒、本年1月の全島大会では「昭和51年 天龍紫月」を26分06秒、続く5月大会では「風天の花嵐」を6分28で下して4度目の防衛を果たし、通算戦歴を12連勝としている名牛である。

チャレンジャー「闘将嵐嵐」は、急きょ決まった計量をクリアーし今優勝旗争奪戦への挑戦権を獲得した。2014年11月大会のデビュー戦で「真優葉」に惜敗したものの、その後は現在まで無傷の5連勝。昨年8月大会は「与那国天龍上村号」に1分47秒、同年9月大会で「突撃宇瑠璃虎太郎」を9分48秒で下し、本年1月大会のベテラン牛「治野兄弟将龍」は17秒で退け、成長ぶりを見せつけた。

続く4月26日大会では、「黄金隼」を7分34秒で圧倒。記憶にも新しい先月20日大会において、ミニ軽量級優勝旗にも挑戦した「昭和51年生天龍紫月」を相手に40秒で勝利し、ミニ軽量級チャレンジャー候補に躍り出た。すでに年内だけで4戦目となるが、何としてもこのチャンスをものにしたいものと思われる。

既に4度のタイトル防衛を果たし、王者としてのオーラをも放つ闘将☆マングース。通算戦歴12連勝の現役牛最多勝記録の更新が期待される一方、その牙城を闘将嵐嵐が崩せるかにも注目が集まる。重要なのは序盤の仕切りで、優勝旗争奪戦ならではの独特の雰囲気の中、相手の威嚇に飲まれること無く、平常心を保てればチャレンジャー最初の関門突破だ。ゆっくり角を合わせる同時に、あいさつ代わりのツキ・ワリ技を見舞いチャンスを伺いたい。

もちろん、チャンピオンがここで慌てるはずもない。いつも通り、カブラ気味の角を生かした友好打で敵にダメージを与え、じわじわ体力を奪う戦法に出るであろう。修羅場をくぐり抜けてきた技と圧力により、数分で敵を敗走させる展開も十分考えられる。

但し、チャレンジャーが怯むことなくチャンピオンに対峙し続ければ、場内の雰囲気は一変する。良く“判官びいき”などと言われるが、闘牛ファンの声援が挑戦牛に集まることがある。ファンの心理とは厳しいもので新王者の誕生に期待し、会場がヒートアップすることもあるからだ。
そのような状況に持ち込ませることもなく、実力を見せ付け闘将☆マングースが圧倒するか、闘将嵐嵐が闘牛ファンを味方に付け新チャンピオンの誕生となるか。ミニ軽量級優勝旗の行方が大いに注目される。


(平成27年10月16日付南海日日新聞に執筆)

闘牛大会日程・結果
平成27年
秋大会
9月20日大会
10月18大会
10月31大会
同結果 同結果 同結果

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