元ミニ軽量級チャンピオンでもある「Mr.剛力」は、09年4月大会でデビュー戦を飾った後、翌年1月大会で惜敗するも、同年5月大会で復帰戦を制し、12年8月大会まで5連勝し、翌年1月大会でミニ軽量級王座に挑戦。「東和技研白岩」から20分弱で勝ち星をもぎ取り、悲願の優勝旗を獲得した。同年5月大会で初防衛した。10月大会で「闘天ぶちかまし永岡号」に惜敗したものの、ファイト溢れる闘いぶりは健在だ。
対する「大進モア」は、11年5月大会でデビューし不戦勝。同年8月大会で惜敗したが、同年10月と翌年5月の大会を連勝し天城にトレードされ、8月14日大会で「天心モア」として出場し「杏樹小鉄」との20分を越える熱戦を制した後に、ミニ軽量級優勝旗に挑戦。「東和技研白岩」に20分弱で敗れはしたが、昨年1月大会で復帰戦を飾った。本年1月大会の「突撃台風」と50分余り闘い、両牛舌出しとなりながらも一歩も引かない健闘に称賛の拍手が送られた攻防は記憶に新しい。
鋭利な武器(角)を持つ両牛だけに、顔面が鮮血に覆われる荒々しい闘いとなるであろう。Mr.剛力は、序盤のつばぜり合いからツキ・カケ・速攻の3大技を連続的に繰り出し、相手に付け入る隙を与えず勝機を見出したい。昨年10月以来の復帰戦だけに、精神的なダメージが残っているかどうかも考慮する必要がある。
一方の天心モアは、前戦の疲れが残っているかどうかが気掛かりでもあるが、相手が積極的に前へ出てくれば、武器である内側に湾曲した角を有効に活用してダメージを与え、スタミナを消耗させようとするだろう。
小型牛ならではのスピーディーな攻防が闘牛場狭しと繰り広げられ、会場がヒートアップするのは間違いない。勝利の行方や如何に。
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