「亜蛇魔小僧」は、2011年1月の大会で「黄色い運転代行号」に勝ちデビュー戦を飾り、8月大会は「刃牙」、同年10月大会で「沖永良部嵐」、12年1月大会では「極心トガイ帆船花」との連勝牛対決を制し、実力の程を見せつけた。同年10月大会で「拓美光龍」下し5連勝として挑んだ、昨年5月大会で「コウダ技電 ラッキーパンダ」に惜敗したが、昨年11月大会で「カエル代行 元気天空龍」に勝利し、健在ぶりを見せつけた。
一方の「大進神風」は、10年9月大会の「混目ヒーゲー」とのデビュー戦対決を制したものの、11年1月大会で「柊斗赤猿」の武器を生かしたツキ・ワリ技に苦しめられ惜敗。同年5月の大会で「嶺山号」に勝利し復帰戦を飾ると、同年8月の大会では「昭和50年生同志号」に勝利し技能賞を獲得、昨年5月大会で「福田環境天空龍」を退け、4勝1敗の戦歴を誇る。
キャリア、体重とも大差ない両牛の対戦だけに激戦は必至だ。得意のマキ突きでガンガン前に出て攻め込みたい亜蛇魔小僧。対する大進神風は、鼻ですくいながら懐に飛び込み一気の速攻で敵を柵に張り付け勝負ありとしたい。対戦開始直後のつばぜり合いから、どちらが先に自分得意の体勢に持ち込めるかにかかっている。
闘牛ファンの予想も割れており、GW期間中の全島場所の中でも大いに注目されている。武器(角)は相反する両牛だが、双方とも勝機見逃さない集中力の高さには定評があるだけに、首力と勝利に対する執念が勝敗の行方を左右するであろう。激戦必至の大一番だ。
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