闘牛ファンの記憶にも新しい正月の闘牛大会においては、徳之島闘牛連合会認定の全島一・中量級・軽量級・ミニ軽量級の4大タイトル中、ミニ軽量級チャンピオン以外は、全て王座が入れ替わるという波乱の場所となった。

闘牛の世界では“闘わせてみなければ分からない”と言われる。牛主は、愛牛が勝つと信じて取り組みを了承し大会に挑む。優勝旗が移動することで大会は盛り上がる面はあるが、初場所はその色合いが強く出た大会の連続であったと言える。

正に、そのような熾烈な攻防をくぐり抜けねばならない徳之島闘牛界において、チャンピオンとして君臨するのは至難の業だ。島の牛主が“徳之島の闘牛こそ日本一、いや世界一だ”と自負するのは、激戦を勝ち抜いてこそ得られる優勝旗への敬意の表れであろう。

そのような闘牛をお目当てとした観光ツアーなども組まれ、ツアー客の増加が見込まれている。観光客の増加に向けて、先ず実践すべきはゴミの持ち帰りだ。このところの闘牛大会では、闘牛連合会や大会主催者がマナーの向上を繰り返し呼びかけている。各自がそれを実践すれば、大会終了後の会場の印象は大幅に改善し、イメージアップにもつながるのではないだろうか。

さて、今GW大会は4月26日に開幕し、5月2日から5日まで全5大会が予定されており、全天候型ドーム闘牛場で4回、屋外闘牛場での大会が1回となっている。天候をあまり気にすることなく、徳之島闘牛ならではの見所満載の熱闘ウイークとなりそうだ。