第13回全島軽量級優勝旗争奪戦伊仙町大会 |
(平成27年4月25日現在) |
日時:平成27年5月4日(月曜・祝日)午前10時開始
場所:徳之島なくさみ館(伊仙町東目手久)
主催:伊仙町闘牛協会中部支部
後援:徳之島闘牛連合会
入場料:大人3,000円(高校生以上)、小人1,000円(中学生)、小学生以下無料 |
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軽量級
優勝旗
争奪戦 |
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チャンピオン
コウダ技電ラッキーパンダ
(牛主:幸田 勉、6勝1敗) |
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チャレンジャー
神風王道
(牛主:竿津脇牛友会、7連勝) |
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大型
封切特別 |
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将力王
(牛主:将太&みやび、3連勝) |
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元山建設歩華
(牛主:元山一真、デビュー戦) |
(上記写真提供:大会主催者) |
【大会の見所】 |
軽量級優勝旗争奪戦をメインとする大会に相応しく、勢いのある若手から中堅牛が多く出場する大会だ。3連勝中の「将力王」に、デビュー戦ながら前評判の高い「基山建設歩華」が果敢に挑む封切り戦。軽量級王座にも挑戦したベテラン「当原戦士栄号」対、本年1月2日大会で華々しくデビューした「盛興業トラトラ」(元 乾坤一擲)の指名特別戦は、リングを目いっぱい使った速攻の応酬が期待される。結びの一番、「コウダ技電ラッキーパンダ」対「神風王道」は正にドリームマッチであり、GW大会で最も注目される対戦と言えるだろう。
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〈軽量級優勝旗争奪戦〉「コウダ技電ラッキーパンダ」vs「神風王道」 |
「コウダ技電ラッキーパンダ」は、11年5月の大会で「健勝Jr.」に6分30秒、12年10月大会は連勝中の「与那国爆弾」に11分50秒で勝利。13年5月大会で「亜蛇魔小僧」の連勝を5でストップさせ、軽量級優勝旗に挑戦。当時のチャンピオン「優翔大力」を攻め込みながらも優勝旗獲得はならなかった。
14年5月大会は「天神若虎」に不戦勝し、8月大会で「大進神風」に3分51秒で勝ち荒技師ぶりを見せつけ、再度軽量級王座へ挑戦。「二代目 関東ルビー」をツキ技・角カケで圧倒し7分58秒で退け、悲願の優勝旗を奪取した。
「神風王道」は、2011年7月大会がデビュー戦。「紅虎」に不戦勝後、同年10月大会で「YMTフレンズ笑天」と17分4秒、12年5月大会は「突撃瞬希輝太」が1分1秒、13年1月大会で「轟木トガイ」に15分30秒と勝ち続けた。
同年3月大会は「極心トガイ」を11分2秒で退け、同年8月大会では「伐折羅天龍」を5分53秒で下し、ファンの記憶にも新しい昨年1月大会の「戦闘荒鷲」戦を17分51秒の激闘の上に制し無傷の7連勝中。祖父は横綱牛として名を馳せた「鮫島号」(元沖縄 たくまトガイー)であり、相手の攻めを受け流す守備が巧みで、ここぞという時の集中力の高さで勝機を見逃さない。
対戦開始直後のつばぜり合いから、どちらが先に自分得意の体勢に持ち込めるかにかかっている。ツキ・カケ技を見舞いながら、どんどん前に出るコウダ技電ラッキーパンダに対し、神風王道はジャブ気味にワリ技を繰り出し、じわじわと戦意を奪うはずだ。
両牛の得意技の応酬で、闘牛ファンの声援もチャンピオンとチャレンジャーに二分され、場内は一気にヒートアップするのは間違いない。ダメージを最小限に抑えつつ相手の懐に飛び込めば神風王道、横腹を取られることなくツキ技で電車道を突っ走れば、コウダ技電ラッキーパンダがタイトル防衛に王手をかけるであろう。優勝旗を先頭に歓喜の舞を披露するのはどちらか。
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〈大型封切特別戦〉「将力王」vs「元山建設歩華」 |
「将力王」は、2014年3月大会で「赤力」を1分18秒で退けデビュー戦を飾ると、続く5月大会は「天願狼」に8分30秒で勝ち星を挙げ、本年1月大会の「一心ゴバヌー」との連勝牛対決を20分27秒の激戦の上に制し、もっか3連勝中。攻めも守りも巧みな試合巧者ぶりを見せつけている。
デビュー戦ながら連勝牛に果敢に挑む「元山建設歩華」は、徳之島産で4歳半、体重は800kg台の後半と聞く。徳之島町の闘牛どころでもある諸田で鍛えられ、地元稽古場所での評判もすこぶる高く、中でもツキ技には定評がある。
角カケを得意とする将力王に対し、ツキ・ワリ技に自信を持つ元山建設歩華だけに、角カケとツキ技の応酬から敵の懐に飛び込み、速攻を決める速さと勝機を見逃さない集中力の高さが、勝敗の行方を左右するものと予想される。
将力王がキャリアの差を見せ4連勝とするか、元山建設歩華が評判通りの実力を発揮して金星を上げることができるか。観客は、大型封切特別戦に相応しい激闘を堪能するはずだ。人牛一体の荒々しい攻防が繰り広げられ、会場が熱狂するのは間違いない。
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(平成27年4月25日付南海日日新聞に執筆) |
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