闘牛大会情報
闘牛トピックス
祝 鹿浦小学校90周年全島花形闘牛大会
(平成27年4月25日現在)
日時:平成27年5月2日(土曜日)午後6時開始
場所:徳之島なくさみ館(伊仙町東目手久)
主催:阿三青年団
入場料:大人2,500円(高校生以上)、小人1,000円(中学生)、小学生以下無料
勝敗 地区 東  方 番 付 西  方 地区 勝敗 対戦タイム
亀津 大愁龍勇気
(元中量級チャンピオン、調教師:福島勇気、4勝1敗)
横綱 基山牛皇
(元沖縄 南部牛皇、沖縄含む5勝1敗)
崎原
鹿児島 戦菱幡両
(調教師:和広、1勝)
大関 Big マギー
伊仙
亀津 若坊二世
(牛主:稲 弘充、3勝1敗)
特別 大尊王Z
(牛主:森 稀恋、2連勝)
喜念
阿三 二代目矢島工務店
(元沖縄 兼城角白、徳之島デビュー戦)
若手特別 祝東大☆明大合格
北天白龍
(デビュー戦)
崎原
亀津 闘将海龍
(牛主:東 海志)
特別 小岩花形 東京
西 阿木名 悪餓鬼裕貴
(デビュー戦)
若手花形 一発太郎
(デビュー戦)

沖縄
平土野 みんなのぐるくん
(元 ぐるくん)
小型特別 徳州園白新 亀徳
伊仙 森兄弟進宝
(牛主:森 秀彦、4連勝)
封切
指名特別
黒天一真
(牛主:住一真、1勝1敗)
亀津
大愁龍勇気 横綱 基山牛皇
大愁龍勇気
(元中量級チャンピオン、調教師:福島勇気、4勝1敗)
  基山牛皇
(元沖縄 南部牛皇、沖縄含む5勝1敗)

若坊二世 封切
指名特別
大尊王Z
若坊二世
(牛主:稲 弘充、3勝1敗)
  大尊王Z
(牛主:森 稀恋、2連勝)

二代目矢島工務店 横綱 北天白龍
二代目矢島工務店
(元沖縄 兼城角白、徳之島デビュー戦)
  祝東大☆明大合格
北天白龍
(デビュー戦)

森兄弟進宝 封切
指名特別
黒天一真
森兄弟進宝
(牛主:森 秀彦、4連勝)
  黒天一真
(牛主:住一真、1勝1敗)
【大会の見所】

伊仙町の鹿浦小学校の創立90周年を祝い、闘牛の牛主でもあるOBが中心となって企画した大会だ。初場所から中堅牛が多く出場し、日頃の稽古の成果を大いに発揮してくれることが期待される。中でも、4連勝中の「森兄弟進宝」に「黒天一真」が挑む封切指名特別戦、元中量級チャンピオン「大愁龍勇気」対、沖縄で全島一横綱候補にも挙げられていた「基山牛皇」の横綱戦は、闘牛ファン期待の激闘が予想される


〈横綱戦〉「大愁龍勇気」vs「基山牛皇」

大愁龍勇気」は、2013年1月4日大会のデビュー戦を飾ると、続く5月大会で「藤子花形」を36秒で敗走させ、14年1月大会では「突撃眞也」に得意の速攻を見舞い1分49秒で勝ち星を上げ、荒技師ぶりを見せつけた。

同年5月のタイトル戦において、チャンピオン「平山美龍」に18分弱で勝利し栄えある中量級優勝旗を獲得。続く10月の全島大会では、対戦開始早々に得意の速攻がさく裂し、勝利をつかんだかに思えた矢先、「ダイキ花形」の返し速攻に不覚を喫し、初防衛はならなかった。今回は実力牛を退け、真骨頂を発揮したいものと思われる。

「基山牛皇」は、沖縄闘牛界において「南部牛皇」として12年10月の「敬老の日第闘牛大会」でデビュー。「荒武者」に13秒で勝利すると、翌年は2戦目で4連勝中だった「浜川闘神王」を下し、若手有望牛と評価を受けた。

その後「南の大将軍」は1分51秒、「剛修白龍」を32秒で敗走させ、昨年5月「春の全島大会」で元沖縄全島一横綱「東山優武勝」と対戦。キャリアの差に屈した感があり惜敗したものの、荒技師ぶりは高く評価され、4勝1敗の戦歴を引き下げて昨年徳之島へトレードされた。地元
でのお披露目は3月の「ひな祭り大闘牛大会」で、「ふみや一撃」(元沖縄 徳田若力)にあいさつ代わりのツキ技を見舞い、わずか14秒で勝利している。

対戦開始直後のつばぜり合いから、どちらが先に自分得意の体勢に持ち込めるかにかかっている。ツキ・カケ技を見舞いながら隙ができるのを狙う基山牛皇に対し、大愁龍勇気は“伝家の宝刀”とも言える圧倒的な爆弾速攻で、敵を柵に張り付け回り込むことさえ許さないはずだ。

両牛の得意技の応酬で、闘牛ファンの声援も二分され、場内は一気にヒートアップするものと予想される。そこで相手の懐に飛び込めば大愁龍勇気、横腹を取られることなくツキ技を出し続ければ基山牛皇が勝ち星を掴むであろう。どちらが勝つにしても流血を帯びた熱闘となりそうだ。


〈封切指名特別戦〉「森兄弟進宝」vs「黒天一真」

「森兄弟進宝」は、2013年5月大会で「fighting 牛」に2分37秒で勝利しデビュー戦を飾ると、昨年3月大会は「旭天鵬」に4分24秒、続く8月大会において「みゆわのパンダ巧大」を11分30秒で制した。本年1月3日の「小岩パンダ」戦で苦戦はしたものの、12分13秒で退け4連勝としている。勝機を見逃さない集中力の高さと守りの堅さにも定評があり、安定度は抜群である。

「黒天一真」は、2013年1月大会で「中村力虎」に11分余りで惜敗したものの、14年1月大会で「YMTフレンズ笑突」に得意の速攻を見舞い、57秒で勝利し嬉しい白星を上げた。角カケを得意として横綱クラスで活躍した名牛「黒天慶久号」の血統であり、この大一番を制し更なる活躍を目指したいところ。

森兄弟進宝はツキ・ワリ技を見舞ながらどんどん前に出るはずだ。そのまま敵の懐に飛び込み、粘られる事無く勝敗を決したい。対する黒天一真は、相手の荒技を角カケで封じ、速攻から追い打ちを決められる事無く、リングを目いっぱい使い凌ぎ切れるかだ。首力で上回り先に得意の体勢に入れた方が、有利な展開に持ち込めるものと予想する。

小型牛ならではの目まぐるしい攻守の入れ替えが場内一杯に繰り広げられ、会場が熱狂するのは間違いない。封切戦ならではの激闘を期待したい。


(平成27年4月25日付南海日日新聞に執筆)

闘牛大会日程・結果
平成27年
GW大会
4月26日大会
5月2日大会
5月3日全島一・ミニ軽量級大会 5月4日
軽量級大会
5月5日
中量級大会
同結果 同結果 同結果 同結果 同結果

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