【解説】徳之島の伝統文化である闘牛。 その歴史性故に、左綱・トベラなどの厄除け、日柄を見ての角研ぎ、大会前は針仕事をしない、髭を剃らない。そのような伝統や風習、縁起担ぎも時代と共に廃れて来ているのは否めません。 手間や費用、仕事への影響など、そうせざるを得ない面があるのも確かです。そのような中、20代から30代前半の青年たちが、今までにない縁起担ぎをした事に興味を持ち取材させて頂きました。 実際「鰹幟」が勝利を呼び込んだのか、「母間鰹」が相手の弱点を見極める事ができたのか、牛と話せる分けではないので何ともいえないのも確かです。それでも、勝利への執念と牛に対する愛情に深く感動し、この物語を書きました。 「闘牛にはドラマがある!」が私の持論であり、大会があるたびに様々なドラマがあります。これからも、この闘牛のドラマを伝えることができればと思っております。 (記:大和凡人)