全島一優勝旗争奪戦闘牛大会
日 時:平成12年5月3日(水)午前10時開始
場所:伊藤観光ドーム闘牛場
入場料:大人3,000円、入場料:小人1,000円
主 催:徳之島町闘牛協会 後援:徳之島町闘牛愛好会
勝敗
地 区
東   方

番 付

西   方
地 区
勝敗
対戦タイム
井之川
チャンピオン
風神大王
(牛主 豊永武夫)
横  綱
全島一優勝旗争奪戦
チャレンジャー
東 将 王
(牛主 東  薫)
崎 原
  9分01秒
亀 津
岩城忠吉号
大  関
永木山号
(牛主 福 兼清)
亀 津
  不戦勝
亀 津
ニ強大力
関  脇
東進龍聖和号
(元チビケントガイー)
崎 原
  16分56秒
亀 津
鮫島パンダ
(元関西エステート)
大型特別
龍之介トガイー
(牛主 吉村大輔)
阿 三
  19分18秒
殊勲賞
喜 念
黒龍リサ
(牛主 永田哲一)
小  結
ハイバル    
南原ヒーゲー
沖 縄
  不戦勝
東 京
関東兄弟Jr
(元 荒岩Jr)
特  別
龍神トガイー
(元 快進撃)
伊 仙
  5分52秒
 
瀬 滝
常山兄弟
指名特別
58年生南ちゃん
母 間
15分32秒
技能賞
 
亀 津
中山号
特別花形
盛本猪若号
伊 仙
39秒
亀 津
戦闘影武者
(元 太郎丸)
花  形
星羅無雲Jr
天 城
  4分01秒
 
当 部
竹下義広号
花  形
大魔人
亀 津
2分36秒
 
亀 津
高千穂グラマン
花  形
町田畜産
4分21秒
 
徳和瀬
猿鬼夜
封切特別
白竜鍬形
亀 津
7分31秒
敢闘賞

チャンピオン
「風神大王
タイトルを三度防衛、徳之島で4連勝中
沖縄からのトータルで11連勝
体重:約1t300kg

チャレンジャー
「東 将 王」
デビュー戦では100kg以上重い相手に勝利
現在2連勝中、体重:約1t100kg


鮫島パンダ (元関西エステート)

龍之介トガイー
(牛主 吉村大輔)


常山兄弟

58年生南ちゃん


猿 鬼 夜

白竜鍬形

“全島一優勝旗争奪戦は「風神大王」が「東将王」を退け4度目のタイトルを防衛!”
最初に入場したのは「東将王」!入口を睨みながら闘志満々で「風神大王」を待ち受ける。
後から「風神大王」も意気洋々と助走をつけて入ってくる、綱をもっていた勢子があまりの勢いのよさに入口で横転する一幕も。 「東将王」を「風神大王」が軽く睨み返し対戦開始!
まず技を繰り出したのは「東将王」!その見事な鎌角を使い、ワリ・ツキで相手のマキを狙う。 「風神大王」も負けじとばかりに独特の海老角を使い、相手の角の根元を突き刺す。
互いにツキ技を繰り出しながら、先に押し込んだのは「東将王」! 回り込もうとする「風神大王」に角を掛けて巧みに押し込んでいく「東将王」! 「行けー!東将王!!」と大きな声援が飛び、会場はどよめく。
それでも体重差200kg余りのハンデか?柵際に追い詰められることなく、なんなく残す「風神大王」 8分を経過し、「風神大王」の首持たせで「東将王」の腹の動きが激しくなってきたかと思われた瞬間、「風神大王」が一気に腹取りに行き、「東将王」を柵に張り付ける! たまらず「東将王」は敗走・・・
「勝負あり対戦タイム9分1秒!」 「風神大王」が横綱の貫禄を見せつける堂々の勝利!!

“名勝負!「常山兄弟」VS「S58年生南ちゃん」(連勝牛同士の対戦)!”
対戦開始と同時に「常山兄弟」が角を掛けて「南ちゃん」を持ち上げて押し込んで行く!
体を入替え一旦は残した「南ちゃん」だが、再び「常山兄弟」に持ち上げられ柵に押し込まれる。 たまらず後ずさりして体が離れるが、掴もうとする勢子を振払い「常山兄弟」に向かっていく。 それでも同じ技を繰り返され、ついには柵に叩き付けられ、下から下からとすくわれたところで 勝負あり!かと思われる。が・・・それでも戦意を失わず戦列に復帰!
しかし「南ちゃん」は左前足上部を削られ、鮮血がしたたり落ちる。 しまいには左前足が真っ赤に染まるが、それでも闘いつづける姿に黄色い声援が飛ぶ!
「南ちゃん!頑張れーーー!!」・・・聞くと闘牛観戦は初めてという女性が身を乗り出してエールを贈っている。
声援に答えるかのように押し込もうとする「南ちゃん」だが、「常山兄弟」が踏ん張って残す。
すると、お返しとばかりに「常山兄弟」が体重差を生かして押し返す。 が、今度ばかりはと「南ちゃん」が体を入替えて持ちこたえ、勝負の行方は混沌としてくる。 ここで、「常山兄弟」に持ち込まれなかったことで「勝機あり!」と判断したのか、「南ちゃん」が一気の寄りで追い込んで行く。
柵まで攻め込まれた「常山兄弟」は、たまらず敗走!会場は大きな歓声に包まれた。
対戦タイム15分32秒!怪我をしながらも決して勝負を諦めず戦い続けた「南ちゃん」、敗れたとはいえ見事な技で会場を沸かしてくれた「常山兄弟」に惜しみ無い拍手が送られた。