闘牛大会情報
平成16年10月13日現在
全島一・中量級優勝旗争奪戦徳之島町大会
日 時:平成16年10月17日(日)午前10時開始
場 所:伊藤観光ドーム
入場料:入場料:大人3,000円 小人1,000円
主 催:徳之島町闘牛協会
後 援:徳之島闘牛連合会
勝敗
地 区
東   方
番 付
西   方
地 区
勝敗
対戦タイム
 
南 原
チャンピオン
福田喜和道1号
沖縄含む13連勝、1,180kg
全島一
優勝旗
争奪戦
チャレンジャー
孝雄ヒーゲー
(元宇和島:大森力号、牛主:中村孝雄、1,150kg)
伊 仙
 
 
母 間 ぞう組新南ちゃん
(牛主:池川昭博、2連勝)
大 関 佐平
(牛主:佐平憲造、1勝
伊 仙
大 阪 チャンピオン
関西一撃
(牛主:池田一典、5連勝)
中量級
優勝旗
争奪戦
チャレンジャー
龍星北斗
(牛主:福岡克也、徳之島3連勝)
亀 津
亀 津 米島満栄号
(元 新斬鬼武者)
関 脇 雄大カブラ
(元軌道王ブル、牛主:玉江 晃)
亀 津
亀 津 がじゅまる
(牛主:上村壮希、1勝)
小 結 美食楽庵MURMUNN’
(牛主:資村貴洋)
平土野
阿 三 闘将我鬼大将
(牛主:嶺山兄弟、1勝)
指名特別 あんたがたいしょう
(牛主:川畑 司、1勝)
花 徳
母 間
(牛主:泰山裕次)
花 形 玉白花形
(牛主:玉白グループ、1勝)
亀 徳
南 原 関東兄弟勇志号
元戦闘峰窪、牛主:直 豊重、1勝
大型番組 実薫号
牛主:福 実薫、1,100kg
崎 原
優勝旗返納・あいさつ・樟南第二高等学校吹奏楽部による演奏
天 城 おとこまえ
樟南ニ高男桜
(6勝3敗)
特 別
牛主:(有)ZORI-GROUP
西宮市
  鹿児島 赤玉スイクン
(牛主:米沢倫彦、八重山3勝)
花 形 やんちゃ坊
(牛主:貞文次郎、2勝1敗)
阿 権    
上 晴 昭和63年生くゎ〜ざる
(元小象、牛主:田畑・亀山・伊田、6勝3敗)
封 切 昭和61年生遮那王
(牛主:福島勇二郎、2連勝)
犬田布
全島一
優勝旗
争奪戦
チャンピオン
福田喜和道1
沖縄含む13連勝)
チャレンジャー
孝雄ヒーゲー
(牛主:中村孝雄、1,150kg)

中量級
優勝旗
争奪戦
チャンピオン
関西一撃
(5連勝)
チャレンジャー
龍星北斗
(徳之島3連勝)
※番組内容には変更が生じますことを予めご了承下さい。

【大会の見所】
全島一優勝旗争奪戦は、チャンピオン福田喜和道1号の恵まれた体躯と圧倒的強さの前にここ一年余りチャレンジャー不在の状態。島内の有力候補もチャレンジを見送る中、全国各所の闘牛開催地に当り、宇和島で二十戦以上出場した実績のある孝雄ヒーゲー(宇和島名:大森力号)のチャレンジが決まった。来年早々からは挑戦牛も名乗りを上げ、このような状態が改善されることが望まれる。
一方、昨年から大会毎に優勝旗保持牛が入れ替わっている中量級優勝旗争奪戦は、本年5月の全島大会で念願の優勝旗を獲得したチャンピオン関西一撃(大阪)に対し、徳之島移籍後無傷の三連勝、中量級の猛者・龍星北斗(亀津)が挑戦。今大会屈指の好カードとなっており、優勝旗の行方に大いに注目が集まる。
また、大関戦のぞう組新南ちゃん対佐平1号、指名特別戦の闘将我鬼大将対あんたがたいしょうの取り組みは、将来を期待される大型有望牛同士の激突。小象としてミニ軽量級チャンピオンの座にも着いた実績のある昭和63年生くゎ〜ざるに対し、デビューからの二連勝で波に乗っている昭和61年生遮那王のベテラン対若手の白熱した対戦が期待される。
樟南二高対六甲嵐の特別戦は初の試みである応援合戦も大会を多いに盛り上げそうであり、前半の三番組に800kg以下の軽量級牛が出場、それ以降の八番組は大型牛の対戦。花形戦出場の赤玉スイクンが徳之島初出場である以外は、本場所経験済みが揃い踏みした、ファンお馴染みの闘牛が多く出場する大会となっている。

〈全島一優勝旗争奪戦〉福田喜和道1号(元 佐平1号)vs孝雄ヒーゲー(宇和島名:大森力号)

チャンピオン福田喜和道1号の圧倒的強さは、闘牛ファンが遍く知る所である。どのような相手でも対戦開始前の仕切りで圧倒、対戦と同時に容赦なく得意の速攻を見舞い尽く挑戦牛を軍門に下してきた。
対する孝雄ヒーゲーは、場所が異なるとは言え、二十戦以上の本場所経験を重ねてきた歴戦の勇者としての意地を見せたい。その強さのみならず、横綱としての風格も兼ね備える福田喜和道1号を前にして、その雰囲気に飲み込まれることだけは避け一矢報いたいところと思われる。横綱戦に相応しい堂々とした対戦を期待したい。

〈大関戦〉ぞう組新南ちゃんvs佐平1号

平成15年5月大会に葵南王としてデビュー、既に本場所で実績を上げている相手に勝利して評価を上げたぞう組新南ちゃん。本年正月の大会でも勝利し、着実に勝星を重ねた。対する佐平1号は、4月の大会で大型牛同士の初陣対決を制しデビュー戦を飾った。
新南ちゃんはその取り口に派手さこそ無いが、攻め守りとも巧みで安定した取り口を見せており、試合巧者ぶりが伺える。対する佐平1号は今回が二戦目とは言え、体躯の充実振りから一歩も引かない対戦となる事が予想される。
対戦時間が長引けば、体格で上回ると思われる新南ちゃんが有利。序盤は相手の出方を未ながら徐々に自分のペースに持って行きたいところ。対する佐平1号は、トガイ角を生かしたワリ・ツキで相手にダメージを与え、早目に勝負をつけたいところ。次代を担う大型牛としてのステップアップを狙いたい両牛、双方の駆け引きが勝敗を左右する見応え有る対戦が予想される。

〈中量級優勝旗争奪戦〉関西一撃vs龍星北斗

八重山産ながら幼少時代を隠岐の島で過ごし、初陣を飾るとその造りと道具(角)に惚れた現オーナーが徳之島にトレード。平成14年5月の大会で徳之島初場所を踏むと着実に勝星を重ね中量級の人気牛となった関西一撃。本年5月の全島一大会で前チャンピオン百獣王を下し、五連勝目を中量級の優勝旗獲得で飾った。道具生かし突き技を交えながら前に出てる、巧みな角裁きで場内を沸かす人気実力牛である。
対する龍星北斗は沖縄で神風北斗として活躍。デビューからの四連勝で一躍脚光を浴び、春の全島大会で連勝牛同士の対戦に望むが、雨のぬかるみの中、沖縄ならではの土手を利用した担ぎ上げの大技を受け横転。勝負あったかに見えたが、立ち上がるとそのまま対戦を続ける勝負根性を見せつけた。唯一その対戦で惜敗するも、内容を評価した現オーナーが徳之島にトレード。平成14年10月の大会でデビュー戦を飾ると、角掛からの腹取りを得意とする安定した取り口で勝星を重ね三連勝とし、栄えある中量級優勝旗争奪戦のチャレンジャーとなった。
ツキ技を見舞いながら、相手の角の根元・頭にダメージを与えながら前に出れば関西一撃のペース。角掛けでその技を封じ相手のスタミナを消耗させながら攻め込めれば、龍星北斗が勝機を掴みそうだ。
両牛とも徳之島で見事な活躍を見せ、窮地に立たされる場面が無かっただけに、今回の対戦で真の実力が披露されるのではないかと期待される。優勝旗争奪戦に相応しい、激しい攻防に場内が沸き上がる熱戦となるのは間違いなさそうである。

〈指名特別戦〉闘将我鬼大将vsあんたがたいしょう

共に本年5月の大会(場所は別)で初陣を飾った両牛の対戦。早くから大型有望牛との評価が高かった為、中々対戦相手が決まらず、満を持しての本場所デビュー戦を僅か06秒で制した闘将我鬼大将。対するあんたがたいしょうも短めで鋭角ないわゆる蟹角を生かした取り口で稽古での評価が高く、対戦相手探しが難航するも出場機会を得た本場所で勝星を掴んだ。
体躯で上回る闘将我鬼大将がパワーで圧倒するか、角を武器に相手にダメージを与えながら相手の隙を見出せればあんたがたいしょうにも勝機が見えてくる。どちらが先に仕掛けるかによって試合展開も変わってきそうだ。今後の成長が楽しみな両牛だけに、何としてもこの対戦を制し勝星を重ねたいところ。大型牛の激突による熱戦が期待される。

〈封切戦〉昭和63年生くゎ〜ざるvs昭和61年生遮那王
一気に相手の懐に飛び込むスピーディーな速攻を得意とするくゎ〜ざるに対し、角掛けからの腹取りを得意技とする遮那王の対戦。
そのフットワークの良さに定評があり、既に9戦の本場所を経験しているだけに、隙を見ての速攻で攻め立てれば完全にくゎ〜ざるのペース。対する遮那王は広いドームを生かし巧く回り込みながらその攻めを凌ぎ、足元が軽くなった所を見計らって得意の角掛けで形勢逆転に持ち込みたいところ。くゎ〜ざるがベテランならではの取り口で一気に若手を退けるか、前場所に続き遮那王がベテランに勝利し成長振りを披露するか、非常に楽しみな封切戦である。

〔上記内容は、南海日日新聞「闘牛特集」(平成16年10月14日付)紙面に寄稿した文章です。〕
平成16年秋大会 9月19日大会 10月16日大会 10月17日大会 11月6日大会
同結果 同結果 同結果 同結果

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