| 全島一優勝旗争奪戦はチャンピオン福田喜和道１號（南原）に 福環境開発1號（元沖縄全島一横綱・八重山酋長、福岡）が挑戦！ 熱闘が予想される中量級・ミニ軽量級戦、優勝旗の行方や如何に！ |
 島民の娯楽として面々と受け継がれてきた徳之島の伝統文化“闘牛”シーズンが幕開けを告げる。４月29日（金）に開幕する今場所は、５月4日（水）まで延べ5大会が予定されている。先ず、４月29日（金）「（祝）スラッガーズ結成記念闘牛大会〜?杉山塗装7周年記念〜」（伊藤観光ドーム＝徳之島町）を皮切りに、５月１日（日）「（祝）?コウダ技電創立20周年記念闘牛大会〜ミニ軽量級優勝旗争奪戦〜」（伊藤観光ドーム＝同）、５月２日（月）「第8回全国闘牛サミット 前夜祭ナイター闘牛大会」（東目手久闘牛場＝伊仙町）、５月３日（火）「第8回全国闘牛サミット記念 全島一・中量級優勝旗争奪戦伊仙大会」（伊仙闘牛場＝伊仙町）、５月４日（水）「ゴールデンウイーク全島若手花形闘牛大会」（平土野闘牛場＝天城町）の計5大会が予定され、新進気鋭の若手からベテラン、700kg級の小型牛から1トンを越える大型牛まで計104頭が出場し覇を競う事となる。今回最も注目されるのは、徳之島一の横綱を決める全島一優勝旗争奪戦であろう。闘牛界随一の恵まれた体躯と武器（角）を生かし、一気の速攻で覇を轟かす福田喜和道１号に対し、1トン余りの体躯ながら左右からの角掛けで体重の上回る相手に尽く勝利し、沖縄で二度全島一横綱の座についた八重山酋長が大福環境開発1號として挑戦する事となり、全国の闘牛ファンの注目を集めている。加えて、全島一優勝旗争奪戦と合わせて行われる中量級優勝旗争奪戦は、昨年5月2日の全島大会で悲願の優勝旗を獲得したチャンピオン基山一撃に対して、沖縄・徳之島を又に掛けて活躍し、中量級のチャレンジャー候補と目されてきた嵐気流英樹號が念願の挑戦権を獲得し、勝敗の行方に大いに注目が集まる。また、闘牛サミットの開催に合わせ北は岩手県や中越地震で甚大な被害を受けながら越後闘牛の復活に向け懸命な努力が行われ、全国的支援も行われている長岡市（旧山古志村）や、活発に交流が行われている沖縄の闘牛も出場し、新天地での活躍を期待したいところである。今シーズンは、星の潰し合いとなる連勝牛同士の対戦が多く組まれており、もったいないと思われる面もあるが、これが徳之島闘牛の厳しさとともに大いに盛り上がる要因でもある。全5大会とも闘牛ファンならずとも見逃せない闘牛ならではの醍醐味を堪能できる大会が揃い踏みしており、ゴールデンウイークは日程の都合のつく限り、徳之島ならではの“闘牛（なくさみ）”観戦に訪れて頂きたい。 |
| 〔上記内容は、南海日日新聞「闘牛特集」（平成17年4月27日付）紙面に寄稿した文章です。〕 |
