闘牛大会情報
闘牛トピックス
第9回全島中量級・ミニ軽量級優勝旗争奪戦伊仙町大会
(平成26年1月2日現在
日 時:平成26年1月2日(木・祝)午前10時開始
場 所:徳之島なくさみ館(伊仙町東目手久)
主 催:伊仙町闘牛協会東部支部
後 援:徳之島闘牛連合会
入場料:大人3,000円(高校生以上)、小人1,000円(中学生)、小学生以下無料
勝敗 地区 東  方 番 付 西  方 地区 勝敗 対戦タイム

(牛主:友良賢士、3連勝)
中量級
優勝旗
争奪戦
半沢雄樹
(牛主:保 雄樹)
6分07秒
三代目 関東ルビー 大関 闘牛戦隊 黒 0分21秒
若坊二世
(牛主:稲 弘允)
特別 りく
大陸大力
(牛主:田中大陸)
目手久 3分44秒
殊勲賞
目手久 山本∞無限
(牛主:山本茂伸、2連勝、ボロジノ娘のピンチヒッターとして出場)
特別 ダイナマイトガン角 1分02秒
指名特別 突撃ハリネズミ 20分31秒
技能賞
木之香 チャンピオン
闘天ぶちかまし永岡號
(牛主:永岡兄弟、5勝1敗1分け)
ミニ軽量級
優勝旗
争奪戦
チャレンジャー
吉村畜産
闘将☆マングース
(牛主:吉村畜産、7連勝)
31分42秒
ゴールド 特別 不戦勝
× アキラジュニア 特別 たくまトガイー 目手久 × 対戦
取消し
二代目 黒天一真
(牛主:住 一真)
若手特別 祝八十五才 米田トモエ
YMTフレンズ 笑突
(牛主:秀樹・大悟)
上面縄 0分57秒
☆常尚☆
常勝岩力弘重
(牛主:常 弘重、デビュー戦)
封切
(牛主:崎島虎真、デビュー戦)
20分22秒
敢闘賞
新中量級チャンピオンに半沢雄樹!
ミニ軽量級は吉村畜産 闘将☆マングースが新王座に!

闘牛の世界では“闘わせてみなければ分からない”と言われる。牛主は、愛牛が強いと信じて取り組みを了承し大会に挑む。闘牛ファンは、勝ち負けのみならず対戦内容はもちろん、対戦時間までも予想し闘牛談議に花を咲かせる。
それぞれに持論を展開し、予想が的中することもあれば、全く予想外の結果になる事もある。その様な点から言えば、新春闘牛大会の2日目「第9回中量級・ミニ軽量級優勝旗争奪戦」の結果は“予想外”だった闘牛ファンも多いはずだ。その熱戦を振り返りたい。

「賢松雅」(左)対「半沢雄樹」の中量級優勝旗争奪戦
「吉村畜産 闘将☆マングース」(左)対「闘天ぶちかまし永岡号」のミニ軽量級優勝旗争奪戦

〈中量級優勝旗争奪戦〉賢松雅vs半沢雄樹
「賢松雅」は、2011年8月大会で「小林四兄弟九頭隆」を下しデビュー戦を飾ると、昨年1月大会で連勝牛「一心無敵」との封切戦を制し、同年10月のチャンピオン決定戦で「竜翔希竜ゆかり」に勝ち悲願の王座に就いた。

対する「半沢雄樹」は「闘将源大」として、11年5月大会でデビュー。「北真始皇帝」に不戦勝し、翌年1月大会で「三男坊」に惜敗したが、昨年10月の全島一大会で「豊島美勝ひとみ号」に勝利し、中量級チャレンジャーとして名乗りを上げた。

私事ではあるが、南海日日新聞紙面での「闘牛特集」の企画が始まって以来、執筆を担当し、今大会前の紙面で「敵のツキ技に対し、正に“倍返し”とも言える一発を見舞う事が出来れば、相手が不覚を喫することにつながる…」と述べたが、正に勝敗を分けたのはツキ合いの勝負だった。

序盤の取り合いから、得意のツキ技を繰り出す両牛。互いに顔面が鮮血に染まり出すが、“パンダ牛”である半沢雄樹の白い顔面の方が痛々しく見える。だが、頭を下に向けてツキ技の応酬となれば、角のリーチ差で有利なのはチャレンジャー側だ。それが分かったかのように頭を下げて前に出る。この局面を打開したいチャンピオンは、下角を取るがよりダメージを受けることになり、じわじわと下がり出した。

ここぞとばかりに一気に押し込む半沢雄樹、たまらず敗走する賢松雅。対戦タイム6分07秒、前評判を覆す金星で半沢雄樹が栄えある中量級優勝旗を獲得した。

対戦開始 顔面を真っ赤に染めて闘う中量級優勝旗争奪戦
ツキ技の応酬を繰り広げる両牛 勝機と見て前に出る半沢雄樹
中量級優勝旗獲得を喜ぶ半沢雄樹の牛主と応援団の皆さん

〈ミニ軽量級優勝旗争奪戦〉闘天ぶちかまし永岡号vs吉村畜産 闘将☆マングース
昨年10月のミニ軽量級優勝旗争奪戦で悲願の優勝旗を獲得した「闘天ぶちかまし永岡号」。2009年4月大会のデビューから「熊姫」、「ヘイヘイホー」、「大和KID」、「二等兵」と勝ち進み4連勝とし、昨年1月大会で「闘将☆マングース」との連勝牛対戦で、32分弱の激戦を繰り広げるも惜敗。続く、5月大会で「黄金隼」に40分を上回る攻防で引分けとした後、中5ヶ月余りでチャンピオン「Mr.剛力」に挑戦。28分弱で勝ち星を掴み、新王座に就くという並外れた闘牛根性を見せつけた。

対する「吉村畜産 闘将☆マングース」は、11年5月大会のデビューから、「阿権少年団智哉岩力」、「琉誠嵐」、「SEIKA.Jr.獅子王」、「ぐるくん」と勝ち進み4連勝。13年1月大会で「闘天ぶちかまし永岡号」を退けると、5月大会で「コブラ」、10月大会で若手実力牛「友志ゴールド」と30分を上回る激闘を展開し、勝利に対する執念で敵を敗走させた。

昨年1月の中量級・ミニ軽量級大会で勝敗が決している両牛が再び合いまみえる事になり、チャレンジャー有利の声が強かった。その理由は、一度負けた相手を牛は覚えており、再び闘っても勝てないのが通例だからだ。

そのような定石を覆した“かけ戻し”の成功例で最も有名なのは、初代全島一横綱「実熊牛」であり、近年では、一度王座を奪われた「風神大王」が、沖縄の全島一横綱に返り咲いて凱旋し「井上天一」にリベンジを果たした例があるが、それだけ前例が無い。

結果的には、一度勝った闘将☆マングースが闘天ぶちかまし永岡号に31分42秒の見ごたえ十分の長期戦の末に再び勝利し、悲願の優勝旗を手に勝利の舞に歓喜した。

それでも、一度負けた相手に果敢に挑み続けた闘天ぶちかまし永岡号の闘争心には敬服する一方だ。何しろ、昨年は1月、5月、10月と全3大会に出場し、合計対戦タイムは1時間40分を越える。十分に休憩して歴戦の疲れを癒し、復帰戦での雄姿を待ちたい。

新王座に就いた吉村畜産 闘将☆マングースは、700kg余りで正にミニ軽量級筆頭と言える。だが、体重上限は750kgであり、今後も体重で上回る相手との防衛戦を強いられるだろう。それでも、類い稀な闘牛根性と技の巧みさで防衛回数を積み重ねて欲しい。
今年も、徳之島の中量級、ミニ軽量級クラスでは戦国時代が続く事が予想される。

対戦開始 激しい取り合いを繰り広げる両牛
限界ぎりぎりの攻防となるミニ軽量級優勝旗争奪戦 勝機と見て前に出る吉村畜産 闘将☆マングース
ミニ軽量級優勝旗獲得を喜ぶ吉村畜産 闘将☆マングースの牛主と応援団の皆さん

闘牛大会日程・結果
平成26年
新春大会
1月1日大会
大会
1月2日大会
中量・ミニ軽量級
1月3日大会
全島一・軽量級
1月4日大会
午前大会
1月4日大会
午後大会
同結果 同結果 同結果 同結果 同結果

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