闘牛大会情報
闘牛トピックス
第9回全島一・軽量級優勝旗争奪戦徳之島町大会
(平成25年12月29日現在
日 時:平成26年1月3日(金・祝)午前9時40分〜あいさつ、優勝旗返納、午前10時対戦開始
場 所:伊藤観光ドーム闘牛場(徳之島町亀津)
主 催:徳之島町闘牛協会
後 援:徳之島闘牛連合会
入場料:大人3,000円(高校生以上)、小人1,000円(中学生)、小学生以下無料
勝敗 地区 東  方 番 付 西  方 地区 勝敗 対戦タイム
チャンピオン
伊藤兄弟 

(牛主:伊藤範久、4勝1敗)
全島一
優勝旗
争奪戦
チャレンジャー
闘将恒夫丸
(牛主:富岡恒夫、4勝2敗1分け)
保岡大信玄
(牛主:保岡盛満、3連勝)
大関 企画 島牛楽
チャンピオン
優翔大力
(牛主:戦闘牧グループ、沖縄含む14勝1分)
軽量級
優勝旗
争奪戦
チャレンジャー
二代目 関東ルビー
(牛主:中山宗輔、沖縄含む7勝1敗)
飛翔虎丸
(牛主:島 利重)
大型特別 海進美優均丸
(牛主:池田増夫)
東天龍海輝
(牛主:大川牧場グループ)
小結 篠原サッシ緑沙
(調教師:和也)
やまし
卒業記念 

(牛主:森山宗哉、元猛将たくま)
特別
(牛主:盛 大翔)
目手久
闘将海龍
(牛主:東 海志、1分け)
指名 関東一撃
(牛主:吉村恭平、デビュー戦)
哲也☆若力
(牛主:吉田哲己)
花形 戦闘美龍
(牛主:まこと&だいち、デビュー戦)

(牛主:枠組会)
花形 真翔剛荒虎號
(牛主:真翔剛グループ)
小岩パンダ
(牛主:大城由香)
特別
(牛主:福田末男)
祝 成人

(調教師:福島勇気、2連勝)
封切指名 突撃眞也
(牛主:當 光栄、デビュー戦)
VS
チャンピオン
伊藤兄弟 

(牛主:伊藤範久、4勝1敗)
チャレンジャー
闘将恒夫丸
(牛主:富岡恒夫、4勝2敗1分け)

VS
チャンピオン
優翔大力
(牛主:戦闘牧グループ、沖縄含む14勝1分)
チャレンジャー
二代目 関東ルビー
(牛主:中山宗輔、沖縄含む7勝1敗)

VS
闘将海龍
(牛主:東 海志、1分け)
関東一撃
(牛主:吉村恭平、デビュー戦)

VS
祝 成人

(調教師:福島勇気、2連勝)
突撃眞也
(牛主:當 光栄、デビュー戦)
【大会の見所】

本年10月大会で「喜念王道 康貴大力」に勝利し、全島一横綱の栄冠を獲得した「伊藤兄弟 天龍王」。初防衛の相手として、数々の横綱牛との激闘を繰り広げてきた「闘将恒夫丸」が挑む全島一優勝旗争奪戦は、なんとしても見逃せない。

圧倒的強さを誇る軽量級チャンピオン「優翔大力」に、沖縄で「金功重機白王」として6勝1敗の戦歴を誇り、本年5月の大会で徳之島移籍初場所を飾った「二代目 関東ルビー」の一戦は、闘牛ファンならずとも必見の取り組みだ。

封切特別戦では2連勝中の「大愁龍」に初陣の「突撃眞也」が挑む。小型から大型、軽量から重量級の若手から中堅までが出場し、全島一大会ならではの激戦で場内はヒートアップするであろう。

〈全島一優勝旗争奪戦〉伊藤兄弟 天龍王vs闘将恒夫丸

「伊藤兄弟 天龍王」は、10年1月大会のデビュー戦が不戦勝。翌年10月大会で「狙琉邪」に勝って2連勝とし、本年1月の全島一優勝旗争奪戦において「基山大宝」に挑戦し敗れはしたものの、続く6月の大会で「荒神北斗」に不戦勝。10月14日の全島一優勝旗争奪戦でチャンピオン「喜念王道 康貴大力」に勝利し、悲願の優勝旗を獲得した。

チャンピオンの初防衛を阻もうと挑む「闘将恒夫丸」は、08年1月大会で「綾香トガイ」に勝利後、09年4月大会は「闘魂パンダ」と引き分け、同年9月大会で「丸正建設蟹号」に惜敗したものの、10年10月大会で「赤鮫」に勝利。「龍王丸」、「玉江大王」を下し、12年10月大会で全島一横綱「基山大宝」に挑戦。対戦開始早々の速攻を防ぎきれず敗れはしたが、休養十分でこのチャンスを向えた。体格と武器も充実しており、ツキ技から得意の速攻を決め悲願の全島一優勝旗を奪取したい。

両牛とも、対戦タイムの9割以上は10分以内であり短期決戦型だ。ツキ・ワリ技を繰り出し、先に相手の懐に飛び込んだ方が、そのまま柵に向かって突っ走るだろう。対戦開始早々、激しい技の応酬となり、場内の熱気は一気にヒートアップするはずだ。錦の御旗を手に勝利の凱歌を上げるのはどちらか。

〈軽量級優勝旗争奪戦〉優翔大力vs二代目 関東ルビー

「優翔大力」は、沖縄で軽量級チャンピオン「丸昇組花形」として2度のタイトル防衛を果たすと、優勝旗を返納し6戦全勝の戦歴を誇り徳之島へ移籍。2010年10月大会で徳之島での初陣を飾り、「岩下バイソン」と52分余りの長期戦の末に引分けた後、11年10月大会で「綾音無双レイア号」に勝利し、軽量級優勝旗を獲得。「背白花形」、「ボロジノ娘」、「森山工業孫一号」を下すと、本年1月の「岩下バイソン」との再戦を制した。続く5月大会で「零次パンダ」、10月大会で「コウダ技電ラッキーパンダ」を敗走させ6度のタイトル防衛に成功している。

既に悟りを開いているかのような闘いぶりは闘牛ファンにもお馴染であり、攻撃に対する守備が上手く、攻め込まれているように見せながら角先を敵の角の根元などに当て、ダメージを与える。タイトルをどこまで防衛するかがファン注目の的だ。

圧倒的な存在感を誇るチャンピオンに挑む「二代目 関東ルビー」は、沖縄闘牛界において「金功重機白王」として活躍してきた名牛だ。6戦全勝の戦歴を引き下げ12年11月、「第98回秋の全島大会」(沖縄県うるま市石川イベント広場)で、当時の軽量級チャンピオン「闘将☆メカ」に挑戦。13分弱の激戦の末に惜敗したものの、その手に汗握る攻防は今でも闘牛ファンの語り草になっている。

チャンピオン・優翔大力の必勝パターンは相手が仕掛けてくるこことだ。どんどん前に出て攻めてくれば願ったり叶ったり。自分の角をカウンター気味に敵の眉間などに当て、じわじわと戦意を奪う。柵際をわきまえた守りの巧みさも既にお馴染であり、その術中にはまった時点で勝負ありと言えよう。

年齢的な衰えも見せず、気力・体力とも十分なチャンピオンに勝つためには、逆に攻めさせることと思われる。関東ルビーとしては、守りと勝機を見逃さない集中力には定評があるだけに、ジャブ気味にツキ・ワリ技を見舞いながら敵が仕掛けてくるよう誘い込みたい。どんなに相手が攻めて来ても、体をくの字に曲げて回り込む柔軟性の高さが真骨頂であり、敵の十八番を奪えば気力も減退するはずだ。闘争心の衰えを見計らい、一気の速攻を決め決着をつけたい。

軽量級王座として優翔大力が新たな伝説を刻み続けるのか、二代目 関東ルビーが沖縄で成し得なかった優勝旗獲得を果たすのか。闘牛界の歴史に刻印される一戦を期待したい。

〈封切指名戦〉大愁龍vs突撃眞也

「大愁龍」は、本年1月大会で「侍ゴエモン」に不戦勝。続く5月大会で「藤子花形」を36秒で下し、荒技師ぶりを見せつけた。角カケから速攻に入るスピードで、対戦相手を圧倒する。

対する「突撃眞也」は、今大会がデビュー戦ながら前評判の高い実力牛だ。八重山産の5歳半で、連勝牛に土を付けその名を知らしめたいところ。

気性も荒く短期戦狙いの大愁龍の攻めを突撃眞也が如何に凌げるかがポイントだ。角を交えると同時に角カケから速攻に入ろうとする大愁龍。そのままパワーで圧倒し、敵に残す腰を与えず、押し込んで本場所経験の差を見せつけたい。

一方の突撃眞也は、相手の攻めを無理に切り返そうとすれば、足下が乱れ敵の思うつぼになりかねない。柵際で体をくの字に曲げながら回り込めれば、焦りを誘い勝機が見えてくる。開幕戦から徳之島闘牛ならではの技の駆け引きで、場内はヒートアップするはずだ。

(平成25年12月29日付南海日日新聞に執筆)

闘牛大会日程・結果
平成26年
新春大会
1月1日大会
大会
1月2日大会
中量・ミニ軽量級
1月3日大会
全島一・軽量級
1月4日大会
午前大会
1月4日大会
午後大会
同結果 同結果 同結果 同結果 同結果

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